上野愛咲美
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上野 愛咲美(うえの あさみ、2001年(平成13年)10月26日 - )は、日本棋院東京本院所属の囲碁棋士。二段。東京都出身。藤澤一就八段門下。上野梨紗初段は実妹。
概要[編集]
5歳のときに藤沢一就八段が主宰する「新宿こども囲碁教室」に通い、35級から始めた。[1]。才能を見込まれ毎日通い、早くから地に目もくれず相手の大石を狙う「殺し屋」ぶりを発揮する。短所を潰すのではなく、長所を徹底して伸ばす指導で腕を上げた。小学校2年生で日本棋院院生(プロ候補生)になり、中学校3年生でプロ入りした。
年齢、性別を問わない一般棋戦の過去の女性最高位はベスト8。第28期 竜星戦準優勝で上野はその記録を一気に2段階引き上げた
経歴[編集]
- 平成28年(2016年)、入段。
- 平成30年(2018年)、二段。
- 平成30年(2018年)、第21期女流棋聖戦で謝依旻六段を2-0で破り初タイトル獲得。女流棋聖戦史上最年少の16歳で女流棋聖を獲得(16歳3か月)[2][3]。
- 平成31年(2019年)1月28日、第22期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負で藤沢里菜女流本因坊を2連勝で破り、女流棋聖連覇を決めた[4]。☆16歳3ヶ月・女流棋聖戦史上最年少タイトル獲得記録。
- 令和元年(2019年)、三段
- 令和元年(2019年)9月23日、第28期 竜星戦準優勝[5]。
- 令和元年(2019年)11月15日(金)、藤沢里菜女流本因坊を3勝1敗で破り、女流女流本因坊奪取を獲得する[6]。
第22期 ドコモ杯 女流棋聖戦[編集]
- 第22期 ドコモ杯 女流棋聖戦(創設年 1997年)
- 挑戦手合三番勝負
- 持ち時間:持ち時間無し
- 秒読み 1手30秒、1分の考慮時間10回
- コミ 6目半
No | 対局日 | 場所 | 結果(勝者) | 内容 |
---|---|---|---|---|
1 | 2019年1月17日 | 神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」 | 上野愛咲美女流棋聖 | 白番2目半勝ち |
2 | 2019年1月28日 | 東京都千代田区「竜星スタジオ | 上野愛咲美女流棋聖 | 黒番中押し勝ち |
第38期 女流本因坊戦[編集]
- 第38期 女流本因坊戦
- 挑戦手合五番勝負 藤沢里菜女流本因坊 VS 上野愛咲美女流棋聖
- 総互先:先番6目半コミ出し
- 持時間 各4時間
- 秒読み 残り5分前より
No | 対局日 | 場所 | 結果(勝者) | 内容 |
---|---|---|---|---|
1 | 2019年10月9日 | 岩手県花巻市「佳松園」 | 藤沢里菜女流本因坊 | 白番3目半勝ち |
2 | 2019年10月27日 | 秋田県能代市旧料亭「金勇」 | 上野愛咲美女流棋聖 | 白番中押し勝ち |
3 | 2019年11月6日 | 東京・市ヶ谷「日本棋院東京本院」 | 上野愛咲美女流棋聖 | 黒番中押し勝ち |
4 | 2019年11月27日 | 東京・市ヶ谷「日本棋院東京本院」 | 上野愛咲美女流棋聖 | 白番中押し勝ち |
人物[編集]
- 緊張するタイプではないが、緊張しそうになると「楽しもう」と思う[2]。
- 体力をつけるため、試合前に縄跳びをする。
- 母の祥子は「天真らんまん、能天気、くよくよしない」人柄と語る[7]。
- 「ハンマーを振り回す」とも評される攻撃型の棋風である。「相手を一発でつぶしにいく戦いの碁」という[8]。
外部リンク[編集]
- “上野 愛咲美”. 日本棋院. 2018年2月5日確認。
参考文献[編集]
- ↑ 門下生新宿こども囲碁教室
- ↑ a b N高・上野愛咲美さん、史上最年少で女流棋聖を獲得
- ↑ プロ2年目の16歳・上野愛咲美二段が女流棋聖に産経新聞、2018年1月29日
- ↑ 上野が2連覇 囲碁・女流棋聖朝日新聞、2019年1月31日
- ↑ 囲碁・全棋士参加の竜星戦 17歳上野、女性初V逃す東京新聞、2019年9月24日
- ↑ 上野女流棋聖が女流本因坊奪取、最速2冠産経新聞、2019年11月15日
- ↑ 17歳・上野愛咲美が快挙AERA、2019年10月2日
- ↑ 相手を一発でつぶす 日本棋院の新人賞に東京新聞、2019年3月30日