ロウきゅーぶ!
『ロウきゅーぶ!』とは、ライトノベルを原作とするメディアコミック化作品である。バスケ部のコーチに就任した高校生を描いたラブコメ。
概要[編集]
『ロウきゅーぶ!』は蒼山サグによって書かれたライトノベルである。イラストはてぃんくるが担当している。もともとは第15回電撃小説大賞において銀賞を受賞したことをきっかけに電撃文庫より文庫化。バスケをする小学生女子を主人公が指導という独特のストーリーを展開する。ロリータ・コンプレックス(ロリコン)が題材のひとつとして扱われている。人気が高まり、電撃G's magazineにおいて漫画版が掲載されたのをはじめ、アニメ化、ドラマCD、ゲーム化と多方面に展開している。電撃萌王においては、短編小説と4コマ漫画が連載されている。ロリにかけて「ロリきゅーぶ!」と表記している場合があるが、公式はあくまでロウきゅーぶ!である。
2011年7月から放送されたアニメが話題を呼び、第2期となる『ロウきゅーぶ! SS』の製作が発表され、2013年7月から放送された。
内容にヒロインの顔を牛乳まみれにしたり、落下する豆腐を拾うだけのシーンでヒロインの股間が大写しになったり、風呂シーンがあったりと、強引すぎるエロ描写も少なくなく、年長者の視聴者から多くの批判が寄せられたという。
ストーリー[編集]
主人公・長谷川昴は、所属していたバスケ部が部長のロリコン騒動によって廃部になるという憂き目にあう。そんな彼が美星の策略により、女子バスケ部のコーチを引き受けることになって・・・。
登場人物[編集]
- 長谷川 昴(はせがわ すばる)
- 本作の主人公。原作では一切顔が描かれていなかったが、アニメ、漫画では描かれている。智花を始め、小学生相手に恋愛感情は持っていないが、ニコニコ動画ではロリコンのような扱いを受けたり、その手の二次創作が出てくることがある。バスケ選手としては背が高いほうではないものの、仲間を生かした作戦を使うプレーをすることにより補っている。また、バスケ以外のことに関しては天然ぶりを発揮して、葵や智花のことをドギマギさせることもある。
慧心学園初等部女子バスケ部[編集]
昴がコーチを務めている慧心学園初等部のメンバー。一時期の廃部の危機を乗り越えてから正式に発足した。
6年生メンバー[編集]
- 湊 智花(みなと ともか)
- 声優 - 花澤香菜
- 本作のメインヒロイン的立場の慧心学園初等部6年C組で女子バスケ部のエース。礼儀正しい一面とバスケに対する真摯な気持ちによる攻撃的な面を併せ持つ。昴に対しては周りからもわかるほどの好意を持った態度や会話をとっている。そのためか、ニコニコ動画では「智花さん」とさん付けで呼んでヤンデレのようなキャラ扱いをすることもしばしばある。実際は、やきもちを焼いたりする程度で、ヤンデレのような要素はない。電撃G's magazineの人気投票では見事に一位に輝いた[1]。第二回人気投票でも、1位に輝やいている。
- 袴田 ひなた(はかまだ ひなた)
- 声優 - 小倉唯
- 慧心学園初等部6年C組で女子バスケ部の一員。愛くるしい外見をしている。女子バスケ部員の中で一番小柄。「おー」が口癖である。昴の事を「おにーちゃん」と呼んで、本人は無自覚なまま昴を餌食にしている。ニコニコ動画ではヒナニー事件と呼ばれる騒動が起きた。
- 三沢 真帆(みさわ まほ)
- 声優 - 井口裕香
- 慧心学園初等部6年で女子バスケ部を作った人物。友達想いの少女だが、いたずら好きな面があって、トラブルを起こすことも多い。辛いものが好き。
- 香椎 愛莉(かしい あいり)
- 声優 - 日高里菜
- 慧心学園初等部女子バスケ部の一員で小学生とは思えないほど発育している。背が高いことを気にするなどの気が弱いところがあり、バスケにおいてもそれが弱点となっていたが、徐々に克服している。真帆からは「アイリーン」というあだ名で呼ばれているため、アメリカにおいてハリケーン「アイリーン」が上陸したときはそれをネタにした二次創作が作られた。
- 永塚 紗季(ながつか さき)
- 声優 - 日笠陽子
- 慧心学園初等部女子バスケ部の一員でまとめ役。クラスでは委員長を務めている。しっかり者だが、真帆と張り合うときは意地になることがある。
5年生メンバー[編集]
- ミミ・バルゲリー
- 声 - 久野美咲
- 5年生女子バスチームのエース。
- 竹中 椿(たけなか つばき)
- 声 - 津田美波
- 竹中姉妹の一人。
- 竹中 柊(たけなか ひいらぎ)
- 声 - 洲崎綾
- 竹中姉妹の一人。
- 袴田 かげつ(はかまだ かげつ)
- 声 - 瀬戸麻沙美
- ひなたの妹。
- 藤井 雅美(ふじい まさみ)
- 声 - 種田梨沙
- 紗季をライバル視する5年生。
慧心学園初等部男子バスケ部[編集]
昨年度の大会で地区優勝を果たすなどそれなりの強豪である。去年の県大会に進んだ後初戦で大敗したことで、練習日を増やそうと体育館の使用をかけて女子バスケ部と勝負した。
- 竹中 夏陽(たけなか なつひ)
- 声優 - 寿美菜子
- 智花達と同じ慧心学園初等部6年C組。男子バスケ部のキャプテン。真帆、紗季とは幼馴染でよく一緒にいたが、真帆が女子バスケ部を設立したこをきっかけにバスケをバカにしているのではないかと思ったことで距離ができた。しかし、真帆がバスケに対して真剣に取り組んでいるのを見て、自らの非を認めて謝罪して関係が戻ることになった。
長谷川家関係者[編集]
主人公昴の自宅。現在は父親の銀河が単身赴任しているため、基本的に七夕と昴の二人でいることが多い。最近は、毎朝、昴と智花の二人が一緒に朝練をしている風景が見られる。
- 長谷川 七夕(はせがわ なゆ)
- 声優 - 能登麻美子
- 昴の母親。本人には嫌がられているが昴のことは「昴くん」と呼んでいる。また、真帆からは「なゆっち」というあだ名をつけられていて若いころを思い出すと喜んでいる。
- 長谷川 銀河(はせがわ ぎんが)
- 声 - 子安武人
- 昴の父であり、妻の七夕とは現在に至るまでバカップルぶりを昴に見せつけるなどしている。七夕のことは「なゆなゆ」と呼ぶ。
湊家関係者[編集]
三沢家関係者[編集]
- 久井奈 聖(くいな ひじり)
- 声優 - 佐倉綾音
- 三沢家に仕えるメイド。真帆からは「ヤンバル」という愛称で呼ばれている。
- 三沢 風雅(みさわ ふうが)
- 声 - 丹沢晃之
- 真帆の父親。世界的なファッションデザイナーであり、女子バスケ部のみんなによく服を提供している。
- 三沢 萌衣(みさわ めい)
- 真帆の母親。風雅が真帆を甘やかす役割だとすると、自分は厳しくする立場らしい。
永塚家関係者[編集]
- 永塚 亜季(ながつか あき)
- 声 - 伊藤美紀
- 紗季の母。ドジなところがあり、よく転ぶ。
その他[編集]
- 荻山 葵(おぎやま あおい)
- 声優 - 伊藤かな恵
- 昴と同じ七芝高校に通う幼馴染。現在は七芝高校1年3組で昴とは別のクラスだが、それまでの小学校、中学校はずっと同じクラスだった。昴に対して幼馴染以上の感情を抱いているが、本人には伝わらない不遇にあっている。面倒見がよく、礼儀正しいが昴が絡むと時々暴走する。
- 羽多野 冬子(はたの とうこ)
- 声優 - 佐藤利奈
- 慧心学園初等部養護教諭。美人だが度が過ぎた子供好きの残念なところがある。昴のことを自分と同じ子供好きだと思って接している。
書籍一覧[編集]
既刊一覧[編集]
現在、原作であるライトノベルは2013年7月、全13巻が刊行されて本編は完結している。なお、短編などの続刊は出すらしい。
タイトル名 | 初版 | ISBN | その他 |
---|---|---|---|
ロウきゅーぶ! | 2009年2月10日 | ISBN 978-4-04-867520-8 | |
ロウきゅーぶ!2 | 2009年6月10日 | ISBN 978-4-04-867842-1 | |
ロウきゅーぶ!3 | 2009年10月10日 | ISBN 978-4-04-868076-9 | |
ロウきゅーぶ!4 | 2010年2月10日 | ISBN 978-4-04-868329-6 | |
ロウきゅーぶ!5 | 2010年6月10日 | ISBN 978-4-04-868598-6 | |
ロウきゅーぶ!6 | 2010年10月10日 | ISBN 978-4-04-868924-3 | 短編集 |
ロウきゅーぶ!7 | 2011年2月10日 | ISBN 978-4-04-870273-7 | |
ロウきゅーぶ!8 | 2011年7月10日 | ISBN 978-4-04-870592-9 | |
ロウきゅーぶ!9 | 2011年10月10日 | ISBN 978-4-04-870963-7 | |
ロウきゅーぶ!10 | 2012年2月10日 | ISBN 978-4-04-886346-9 | 短編集 |
ロウきゅーぶ!11 | 2012年10月10日 | ISBN 978-4-04-886987-4 | |
ロウきゅーぶ!12 | 2013年2月10日 | ISBN 978-4-04-891411-6 | |
ロウきゅーぶ!13 | 2013年7月10日 | ISBN 978-4-04-891795-7 | |
ロウきゅーぶ!14 | 2014年3月8日 | ISBN 978-4-04-866415-8 | 短編集 |
漫画[編集]
電撃G's magazine[編集]
電撃G's magazine(アスキー・メディアワークス)2010年10月号よりたかみ裕紀により原作に沿った内容の漫画が連載されている。既刊4巻。
タイトル名 | 初版 | ISBN | その他 |
---|---|---|---|
ロウきゅーぶ!1 | 2011年4月27日 | ISBN 978-4-04-867520-8 | |
ロウきゅーぶ!2 | 2011年8月27日 | ISBN 978-4-04-870839-5 | |
ロウきゅーぶ!3 | 2012年2月27日 | ISBN 978-4-04-886260-8 | |
ロウきゅーぶ!4 | 2012年8月27日 | ISBN 978-4-04-886262-2 |
電撃萌王[編集]
『ロウきゅーぶ! よんこま』という題名で電撃萌王(アスキー・メディアワークス)2011年6月号より4コマ漫画が三輪フタバにより連載されている。
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 |
---|---|---|---|
ロウきゅーぶ! よんこま1 | 2012年4月27日 | ISBN 978-4-04-886568-5 |
トリビア[編集]
- ホスト界の帝王・ローランドは「若い社員との付き合い方」「マネジメント」を本作から学んだ、と語っている。しかし、この発言の後、3人のお客と音信不通になり、2000人のTwitterフォローを失ってしまった。流石にチョイスが攻めすぎだったかもしれない。
脚注[編集]
- ↑ 電撃G's magazine 2011年11月号
参考文献[編集]
- 『このライトノベルがすごい!2011』 宝島社 ISBN 978-4-7966-7963-3
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- ロウキきゅーぶ!公式サイト(アスキー・メディアワークス)
- ロウきゅーぶ!テレビアニメ公式サイト 音注意
- ロウきゅーぶ!PSPゲームソフト公式サイト
- RO-KYU-BU! official website イベント情報 音注意
- ロウきゅーぶ!PSPゲームソフト「ひみつのおとしもの」公式サイト
- PS Vita『ロウきゅーぶ! ないしょのシャッターチャンス』公式サイト
- ロウきゅーぶ!
- 蒼山サグ
- 電撃文庫
- 女性の水着が描かれた小説
- 女性の下着が描かれた小説
- 貧乳を題材とした小説
- 巨乳を題材とした小説
- 電撃G's magazine
- プレイステーション・ポータブル
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- ドラマCD
- 学園漫画
- スポーツ漫画
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- アニメ作品 ろ
- 2011年のテレビアニメ
- 2013年のテレビアニメ
- Project No.9
- スタジオブラン
- 小学校を舞台としたアニメ作品
- 高等学校を舞台としたアニメ作品
- 電撃文庫のアニメ作品
- 東京都を舞台としたアニメ作品
- 千葉県を舞台としたアニメ作品
- ワーナーブラザースジャパンのアニメ作品
- クロックワークスのアニメ作品
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