レッサーパンダ

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レッサーパンダ
分類
動物界
脊索動物門
哺乳綱
食肉目
レッサーパンダ科
レッサーパンダ属
レッサーパンダ
名称
学名Ailurus fulgens
和名レッサーパンダ
英名Red panda
Lesserpanda
保全状況


レッサーパンダは、食肉目レッサーパンダ科の哺乳類である。

形状[編集]

体長は50~65cmで、尾長 30~50cm。体重3~6.2kg。

毛は、赤褐色で、腹側は黒く、顔のまわりや口もとなどには白い毛が生えている。

尾は、太くて、赤褐色と淡色の輪模様がある。

前足には大きな爪があり、頭は、丸くて吻は短い。

耳は比較的大きく、毛は、長くふさふさしていて光沢がある。

生態[編集]

ネパールやブータン、中国四川省、雲南省の森林や竹林に分布している。

夜行性で、タケや果実、小鳥、小哺乳類、昆虫を食べる。

通常は、単独で生活しているが、繁殖期や子育て期はペア・家族で過ごす。

肛門の近くに臭腺があり、そこから出る分泌物で、縄張りを主張する

妊娠期間は、約130日。春に1~2頭の子を産む。

性質は温和だが、触れられると嫌がる。

分類[編集]

レッサーパンダは、食肉目レッサーパンダ科に属する。

過去には、アライグマ科やパンダ科に分類されるという説があった。

レッサーパンダには、2の亜種がいるとされているが、亜種ではなく種に値するという研究もある。

亜種[編集]

ニシレッサーパンダ/ネパールレッサーパンダ A. f. fulgens
ネパールブータンなどの竹林に生息する。シセンレッサーパンダより、小型で、顔は白っぽく、尾の縞模様ははっきりしていない。日本では、熱川バナナワニ園のみで見ることが出来る。
シセンレッサーパンダ A. f. refulgens
中国四川しせん省や雲南うんなん省の山岳地帯に生息している。ニシレッサーパンダと比べると、大形で、顔の毛が赤っぽく、尾の縞模様がはっきりしている。日本にいるレッサーパンダは、ほぼシセン亜種である。

人間との関係[編集]

飼育[編集]

レッサーパンダは、よく動物界で飼育される。

レッサーパンダが飼育されている世界中の動物園の内、日本の動物園での飼育数が最も多い。

名称[編集]

元々は、「パンダ」というとレッサーパンダのことを指していた。

パンダという名前は、ネパール語で、「竹を食べる者」という意味である。

1869年に「ジャイアントパンダ」が発見され、次第にジャイアントの方が有名になっていった。現在はパンダというと「ジャイアントパンダ」を指す事が多い。

そして元々パンダと言われていた動物には、小さいパンダを意味する「レッサーパンダ」と呼ばれるようになった。

しかし、「レッサー」は「劣った」という意味でもあるため、英語では「Red Panda」と呼ばれることも多い。

中国語でもレッサーパンダは、「小熊貓」と呼ばれ[注 1]、「ショウパンダ」という和名もある。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 「熊貓」はパンダという意味

出典[編集]