ラジアン

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ラジアン: radian, 単位記号: rad)は、円弧の長さを用いた角度の表現法。

概要[編集]

日常生活における角度は「水平」「仰角」「俯角」で考えられるため、プラス九十度からマイナス九十度で用が足りる。
ところが数学において角度を扱おうと思うと、この定義では扱いづらく不便になる。そこで考案されたのがラジアンである。
すなわち、「単位円において、中心角の張る円周の長さ」をいう。

表現法[編集]

デカルト座標における半径1の円の円周の長さは、円周率πが「真円の直径と辺長の長さの比」であるがゆえに2πである。
ゆえに全周角(360°)は2πラジアンであり、平角(180°)はπラジアンであり、直角(90°)はπ/2ラジアンである。こう定義すると、角度の定義域はプラスマイナス九十度に限定されないので、三角関数などの周期函数の定義において好都合である[1]

脚注[編集]

  1. つまり、「一周回る」のと「二周回る」のと「三周回る」のでは結果としては同じだが、角度としては2π・4π・6πと区別できる。