ラサ
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ラサ(拉薩)とは、中華人民共和国チベット自治区の区都である。同自治区中部、標高3670メートルの高原上に位置し、1年を通じて晴天が多く、太陽光線が強烈なところから「日光城」と呼ばれる。人口は2000年の時点で12万1000人。ラサは「神の地」を意味する。
概要[編集]
593年に吐蕃王のソンツェンガンポがチベットを統一して国都としてラサを築いたのがその起源と言われる。641年には盟約を結んだ唐から皇女が降嫁し、この時にポタラに宮城が建設された。9世紀のチベット分裂に伴い政治的に衰退したが、17世紀半ばにダライ・ラマ5世がソンツェン・ガンポの宮城跡に現在のポタラ宮殿を再建し、以後は歴代ダライ・ラマの居住地、以来ラマ経の中心地となったとなった。17世紀末よりオイラート・シュンガル部の攻撃をうけ後に清のチベット支配の拠点となり、1901年から1902年にかけて仏教学者の河口慧海がチベット語大蔵経入手のためにチベットに潜入している。1951年に毛沢東により中国解放軍が当地に進駐する。1960年に市に昇格する。1980年代後半からチベット族による反漢民族騒乱が断続的に発生したため、中華人民共和国政府は1989年に戒厳令を発令した。
1994年に5年の歳月をかけて北西部に存在していたかつてのダライ・ラマの館でチベット仏教の総本山であるポタラ宮殿の修復工事が完了し、同年に世界文化遺産に登録された。