ユンカースJu87

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ユンカースJu-87(Junkers Ju-87)は、ドイツの航空機製造社であったユンカース社によって開発・製造した軍用機である。

概要[編集]

1935年に初飛行した第二次世界大戦中の全期間にヨーロッパアフリカロシア戦線で活躍したドイツ国防軍空軍 (Luftwaffe) の急降下爆撃機である。愛称のスツーカ (Stuka) はドイツ語発音では「シュトゥーカ」となる。急降下爆撃機を表すドイツ語の「Sturzkampfflugzeug」(シュトゥルツカンプフフルークツォイク)の略称である。

21世紀現在においても世界最高の地上物撃破数記録を持つハンス・ウルリッヒ・ルーデルの愛機として世界的に著名であり、知名度は同じ急降下爆撃機である大日本帝国海軍愛知時計電機の九九式艦上爆撃機よりも遥かに上である。

機体[編集]

急降下に耐えられるような頑丈な機体である。急降下時に翼下面に装備されたダイブ・ブレーキから発する風切り音がサイレンを連想させ連合軍地上兵士を恐怖に陥れたため、後にドイツでも敵軍士気に与える影響を重く見て固定式の主脚にわざわざその用途専用のラッパを取り付けたという逸話を持つ(通称「ジェリコのラッパ」)。

固定脚を採用したので、空気抵抗は増大したが、被弾や故障により車輪が出なくなるトラブルが皆無という利点があった。

ハンス・ウルリッヒ・ルーデルは「操縦が恐ろしく難しい機体」と述べている。

37ミリ砲[編集]

Ju87G型からは、戦車をも破壊する強力な37ミリ砲を装備していた。

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艦上機型[編集]

Ju87 D-4型は、艦上機としてグラーフ・ツェッペリン級航空母艦 ()で運用される計画があった模様。こちらは37ミリ砲は無く、魚雷と20ミリ機関砲を装備した雷撃機だったようだが、肝心の空母が完成しなかったため運用には至らなかった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]