ヤマトシマドジョウ
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ヤマトシマドジョウ | |
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分類 | |
目 | コイ目 |
上科 | ドジョウ上科 |
科 | ドジョウ科 |
属 | シマドジョウ属 |
種群 | ヤマトシマドジョウ種群 |
種 | ヤマトシマドジョウ |
名称 | |
学名 | Cobitis matsubarae Okada & Ikeda, 1939 |
和名 | ヤマトシマドジョウ(大和縞泥鰌) |
保全状況 |
ヤマトシマドジョウとは、ヤマトシマドジョウ種群に属するドジョウの一種である。
形状[編集]
L5は8~18の明瞭な楕円紋があり、地域により繁殖期になると縦条になる。
骨質版は円状。第2口髭は短い。
尾鰭には3-6列の横帯を有する。
ヤマトシマドジョウA型とは形状的な差は不明。
生態[編集]
山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島に分布する。
5月~6月に繁殖期を迎え、岸にある水草に産卵する。
シマドジョウ種群と同河川で同居する事があり、ヤマトシマドは上流域に、シマは下流域に分布する傾向にある。
分類[編集]
本種は、Okada & Ikedaが1939年にシマドジョウの置換名として記載された。独立種ではなく、タイリクシマドジョウの亜種とされ、学名は“Cobitis taenia matsubarae“だった。
この学名は、記載時に不備が存在し、明らかに無効である。またシマドジョウの客観的シノニムとなるという指摘もある。然しながら、多くの書籍や論文でこの学名が使用されている。
2003年にヤマトシマドジョウはA型とB型に別れるとされた[1]。
また染色体数が異なる個体群が5つ報告されており、今後の研究で別タクサとなるかもしれない。
2012年に、当時有効とされていた日本産シマドジョウ属魚類の和名が整備されたが、「ヤマトシマドジョウ」という和名については、A型とB型、核型の異なる集団など隠蔽種を含む可能性があり、整備が見送られた[2]。
2017年、中島淳によって「ヤマトシマドジョウ」はB型とされ、A型には「ヤマトシマドジョウA型」という仮名が命名された。
出典[編集]
- ↑ Kitagawa, T.; Watanabe, M.; Kitagawa, E.; Yoshioka, E.; Kashiwagi, M.; Okazaki, T. (2003). “Phylogeography and the maternal origin of the tetraploid form of the Japanese spined loach, Cobitis biwae, revealed by mitochondrial DNA analysis”. Ichthyological Research 50: 318–325.
- ↑ 中島淳、洲澤譲、清水孝昭、斉藤憲治「日本産シマドジョウ属魚類の標準和名の提唱」、『魚類学雑誌』第59巻、2012年、 86-95頁。