セマルハコガメ
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セマルハコガメ(学名:Cistoclemmys flavomarginata)とは、カメ目イシガメ科ハコガメ属に属するカメの一種である。
形状[編集]
甲長は15~19cm、体重は280~400g。
甲はドーム状で、3本のキールがある[1]。
甲羅の腹側に蓋があり、完全に蓋を閉じることができる。
生態[編集]
中国本土(福建省・湖南省・四川省・広西チワン族自治区)や台湾、八重山諸島の森林や湿原に生息する。
雑食性で、昆虫や節足動物、ミミズ,陸棲貝類,動物の死骸、果物などを食べる。
オスは繁殖期になると喉が黄褐色からオレンジ色になる。
4月から6月頃に産卵し、一回に1~6個の卵を産む。
分類[編集]
2亜種に分類される。
- チュウゴクセマルハコガメ C. f. flavomarginata
- 基亜種。中国本土南東部と台湾に分布する。台湾の個体は「タイワンセマルハコガメ」と呼ばれる。
- ヤエヤマセマルハコガメ C. f. evelynae
- 石垣島と西表島に自然分布する[2]。甲長14cmほどの個体が多い。
人間との関係[編集]
ヤエヤマセマルハコガメは、国の天然記念物に指定されている。
宮古島に移入されているが、文化財保護法で駆除ができないため、市が終生飼育している[3]。
脚注[編集]
- 出典
- ↑ “セマルハコガメ”. 国立環境研究所 侵入生物DB. 2022年8月16日確認。
- ↑ “ヤエヤマセマルハコガメ”. 国立環境研究所 侵入生物DB. 2022年8月16日確認。
- ↑ 沖縄タイムス (2022年1月27日). “セマルハコガメ、国の天然記念物だけど「外来種」 矛盾に悩む市職員”. www.asahi.com 2022年8月16日閲覧。