プロポフォール
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プロポフォール(Propofol)は、手術時の全身麻酔や術後管理に使用される鎮静剤のことである。日本では平成7年(1995年)に国内で製造・販売が承認された。この薬は即効性があるとされ、投与を止めるとすぐに目が覚める特長があるとされている。ただ、日本以外の国で子供に投与した際に死亡した例もあり、薬剤の添付文書では集中治療室(ICU)で人工呼吸器を付けた子供への投与を禁忌としていた。また、投与中に稀ではあるが、循環不全などの重い副作用症状が起きる例も報告されており、これをプロポフォール注入症候群と呼んでいる。ただし、このプロポフォール注入症候群について詳しい発生メカニズムは令和3年(2021年)1月時点でもまだ不明である。なお、著名人の死亡例として、平成21年(2009年)に死去したマイケル・ジャクソンがプロポフォールの過剰投与が原因で死亡したとされている。