人工呼吸器
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人工呼吸器(じんこうこきゅうき)とは、肺炎などで血液中に酸素を取り込めなくなる呼吸不全の患者に使用する医療機器のことである。つまり、肺の代わりに呼吸の役割を果たすことになる。人工呼吸器では、気管挿管を行い、酸素を含んだガスを送って肺を膨らませる。自発呼吸ができない場合には、人工呼吸器に全ての呼吸を任せる「強制換気モード」を適用する。
人工心肺装置ECMO(エクモ)は血液を管で対外に導き出して酸素を供給する機器であり、人工呼吸器でも回復が難しい患者の場合に使用される、文字通り人工呼吸器の中でも最後の切り札である。志村けんが死去する際に使用されていたことで知られている。ただし、このECMOには出血など合併症の危険性を伴っており、使いこなすには医師の高度な専門知識、並びに経験が必要とされている。