ビデオ・アシスタント・レフェリー
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ビデオ・アシスタント・レフェリー (Video Assistant Referee、略称VAR) はサッカーの試合において通常の審判では判断できない場合に備えておかれる、ビデオ映像を用いた審判の方法である。
概要[編集]
2018年のFIFAワールドカップロシア大会で初めて導入された。以来国際サッカー評議会が認めた大会で使用されており、日本では明治安田生命J1リーグの全試合やJリーグYBCルヴァンカップのプライムステージ (決勝トーナメント) などで使用されている。
方法[編集]
試合会場やその近くにVARルームが置かれ、こちらにVAR担当の審判員2名とオペレーターのあわせて3名が待機している。試合中は3名が映像を常時確認し、必要に応じてピッチ上の主審と無線で連絡を取る。
VARの介入は主に以下の4つの事象に対してである。
いずれも「確実かつ明白な誤審」もしくは「重大な見逃し」の疑いがある場合のみ介入できる。
VARでジャッジを変える必要がある場合、VARのみが映像を確認し、それを主審が受け入れるビデオ・レビューも行われるが、特に重要な事案に関してはオン・フィールド・レビュー (OFR) が行われ、主審がピッチサイドに設けられたモニターで当該プレーを確認する。
原理・ルール[編集]
VARの原理は誤審をなくすことではなく、あくまで「最小限の介入で最大限の効果を得る」ことである。
VARが導入されている試合でも、ジャッジに対する最終決定権は主審にある。またVARを受け入れるかについても主審に決定権がある。