ニコラオス

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ニコラオスギリシア語: Νικόλαος, ラテン文字表記: Nikolaos)は、ギリシャ系の男性名。ニコラウスニコラスニコラニコルニコライニコラエニコロスクラウスミコワイミクローシュなどに対応する。短縮形にニコスがある。

「勝利」を意味する「νίκη」(níkē)と、「人々」を意味する「λαὸς」(laós)が合わさった名で、「人々の勝利」「人々に対する勝利」というような意味になる。キリスト教の聖人であるミラのニコラオスを通じてキリスト教圏全域で人気のある名前となった。

ニコライ宗(ニコライ派)[編集]

ヨハネの黙示録2章6節と2章15節には、「ニコライ宗(ニコライ派)」という謎の用語が登場している。この謎の宗教・宗派を、2章6節では「わたし(※右の手に七つの星を持つ者、七つの金の燭台の間を歩く者)もそれを憎んでいる」とある。ゆえに、「ニコライ宗」が、「神とイエス・キリストの教え」に反する、何らかの教え・体制であることがわかる。

「ニコライ」こと「ニコラオス」の語源は、『「人々の勝利」または「人々に対する勝利」』と、両義に解釈できるので、ニコライ宗とは、「神とイエス・キリストの教え=神権政治」に対する、「人々の勝利=民主主義」または「人々に対する勝利=(絶対)王政」とも、解釈可能と言える。

すなわち、「ニコライ宗を憎む」「ニコライ宗の教えを悔い改める」とは、『「(絶対)王政の廃止」と「民主主義の廃止」、そして「神権政治への移行」』を意味するとも、解釈可能と言える。

そして、この預言に基づき、実際に世界の歴史が動かされてきたと、考えられる。


また、「ニコライ宗(ニコライ派)」の一般的な説明としては、ヨハネの黙示録2章14節と2章15節に、

「バラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、躓きになるものを置かせて、偶像に捧げた物を食べさせ、また不品行をさせたのである。同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。」

とあるように、「ニコライ宗(ニコライ派)」と「バラムの教え」を結びつけることによって、

「初期キリスト教会(信仰共同体)の内、「内的な信仰さえ持っていれば、偶像に備えた肉を食べ、もしくは姦淫を行っていても罪にはならない」「内面の信仰さえあれば、外面の行動は何をしても構わない」と信じていた、極端な一派のこと」

と解釈される。

関連項目[編集]


←→
曖昧さ回避のページです。
「ニコラオス」は2つ以上の意味に使われる言葉のため、異なる用法を一覧にしました。お探しの内容に近いページをお選び下さい。