テンガイハタ

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テンガイハタ
分類
ドメイン真核生物
動物界
脊椎動物門
条鰭綱
アカマンボウ目
フリソデウオ科
サケガシラ属
テンガイハタ
名称
学名Trachipterus trachypterus
(Gmelin, 1789)
和名テンガイハタ (天蓋羽太)
英名Mediterranean dealfish
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種 (IUCN 3.1)

テンガイハタとは、アカマンボウ目フリソデウオ科に属する深海魚である。

概要[編集]

体長は、Maxで3mになる。体はリボン状で、尾の方になるほど細くなる。銀白色で、鱗は無い。

背鰭は赤く、頭部から尾鰭の付け根まである。腹鰭は小さく、軟条数は9-10本。

同属のサケガシラに似ており、ネット上で誤同定を起こしている写真も多い。体に5つの斑紋があり、吻の角度がより急なことで見分けることができる。

幼魚の腹鰭は、長く伸びているが、成魚になると腹鰭は小さくなる。

生態[編集]

南アフリカ地中海モロッコからナミビア日本ニュージーランドチリなどの水深100~600mに生息している。日本では青森県から土佐湾で見ることができる。

頭を上にして泳ぐ。

稚仔魚や幼魚の時は表層で生活するが、成長すると深場で暮らすようになる。

メスが1.8mmの浮遊卵を持っていた事が判明している。

分類と名称[編集]

テンガイハタは、‘‘Cepola trachyptera’’という名でヨハン・フリードリヒ・グメリンにより記載された。サケガシラとテンガイハタを同種とする説もある。

和名に「ハタ」と付くが近縁では無い。中村ほか (1986)は、本種に『クロガシラサケガシラ』という和名を与えている。

人間との関係[編集]

本種は、稀種であるため、市場に出回る事は少ない。延縄漁業やトロール船で稀に漁獲される。

飼育例もあんまり無いが、2018年伊豆・三津シーパラダイスで展示された事例がある。