サバーハ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アッ=サバーハ
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サバーハ・アル=アフマド・アル=ジャービル・アッ=サバーハ(Sabāh al-Ahmad al-Jābir as-Sabāh、1929年6月16日 - 2020年9月29日)は、第15代クウェート首長。日本の報道機関ではサバハ首長と表記されることが多い。父は第10代クウェート首長のアフマド・アル=ジャービル・アッ=サバーハ。なお、歴代首長にサバーハという名前の人物が過去に3名いるのでサバーハ4世とも言われる。
経歴[編集]
1929年に生まれ、クウェートのムバラキーヤ校で初等教育を受ける。1963年から1991年まで外相を務め、1992年から2003年まで副首相と外相を兼任の形で務め、2003年から2006年までは首相をそれぞれ歴任した。
2006年1月に第13代クウェート首長・ジャービルが死去し、それにより第14代クウェート首長にサアドが即位したが、健康不安を理由にして同月中に退位したため、実力者で首相だったサバーハが議会の議決を経て首長に指名されて即位する。
サバーハは中東の大国であるイランとサウジアラビアが対立を深める中、自国は中立的な立場を維持することに努めた。2017年にサウジアラビアなど中東諸国がカタールと断交した後、仲介役を担っていたことでも知られている。湾岸戦争や過激派組織・イスラム国掃討作戦などにおけるアメリカとの協力など、欧米諸国と協調体制をとっており、そのためアメリカからは米国最高司令官級勲功章を授与されている。
2020年7月に治療のため渡米するが、同年9月29日にアメリカで死去した。91歳没。
その死により、83歳の皇太子であるナワーフ・アル=アフマド・アッ=サバーハが9月30日に第16代首長として即位した。