コンチネンタル
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コンチネンタル (Continental) は、英語で「大陸の」「大陸風の」を意味する言葉。日本語の場合には、後述の経緯から、ここでいう大陸は、基本的にヨーロッパ大陸(コンチネンタル・ヨーロッパ)のことを指す。すなわち日本語において単に「コンチネンタルなスタイル」と言った場合は、通常は「ヨーロッパ風のスタイル」を意味する。
歴史的にイギリスから見て、自国と異なるヨーロッパ大陸側の文化風俗を Continental と略したため、原語においても(イギリスやアイルランドを含めない)「ヨーロッパ風の」「ヨーロッパの」という意味を持つが、アメリカ大陸への植民において植民者達が自らの土地や集団を Continental と略したために、文脈によって現在ではアメリカ(アメリカ大陸、アメリカ合衆国どちらの場合もある)を指す言葉、通称として用いられることもある。
特定の場所を指さずに大陸を意味する場合[編集]
- 大陸性気候
- 大陸氷河
ヨーロッパを意味する場合[編集]
- ヨーロッパ大陸
- コンチネンタル・ブレックファスト - ヨーロッパ風の朝食形式の一種(原語としてはイギリス式の朝食は含まない)。
- コンチネンタル・タンゴ - アルゼンチン・タンゴに対して、ドイツを中心とするヨーロッパ製タンゴを指して呼ぶ。
アメリカを意味する場合[編集]
- 大陸紙幣の通称
- アメリカ独立戦争時のアメリカ兵 → 大陸軍 (アメリカ)
- 独立13州の通称 → 大陸会議
企業名[編集]
- コンチネンタル航空 - アメリカ合衆国の航空会社。
- コンチネンタル・ミクロネシア航空 - 同社のグループ企業。
- コンチネンタル・モータース - アメリカ合衆国の航空用エンジンメーカー。
- コンチネンタル・オイル(コンチネンタル石油) - かつてアメリカ合衆国に存在した石油会社。現在のコノコ・フィリップス。
- コンチネンタル (自動車部品製造業) - ドイツの老舗タイヤブランド。日本では特に「コンチネンタルタイヤ」の商品名で知られる。かつてはタイヤメーカーであったが、シーメンスの自動車部品事業を買収し、コンチネンタルブランドでタイヤと共に製造している。
その他[編集]
- コンチネンタル・ブレックファスト (バンド) - 1995年にデビューした3人組のバンド。
- コンチネンタル - 自動車名。
- リンカーン・コンチネンタル - フォード・モーターの高級乗用車。
- ベントレー・コンチネンタル - ベントレーの乗用車。
- コンチネンタル (パチスロ) - ユニバーサル販売(現ユニバーサルエンターテインメント)およびその系列会社が製作したパチスロ。
- コンチネンタル (映画) - 1934年のアメリカ映画。原題はThe Gay Divorcee。フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの黄金コンビが初めて主演で組んだミュージカル映画。「コンチネンタル/離婚協奏曲」とも呼ばれる
- コンチネンタル (歌) - 上記映画の主題歌。第8回アカデミー賞(1935年)アカデミー歌曲賞受賞曲。
- コンチネンタル (競走馬) - 1960年代末から1970年代初頭にかけて活躍した日本中央競馬会所属の競走馬。目黒記念、ステイヤーズステークス、日本経済新春杯、京都記念などを勝利し、1971年有馬記念ではトウメイに次ぐ2着となった。
- コンチネンタルカップ - スポーツの大陸別国際大会の名称。
- コンチネンタルチーム - 自転車ロードレースにおけるチームカテゴリの1つ。
- コンチネンタル・グリップ - テニスにおける握り(グリップ)の一種。包丁握りとも言われる。競技として発祥した初期には全てのストロークがこれ一種で行えることからオールマイティなグリップとして浸透した。イングリッシュグリップとも呼ばれる[1]。
脚注[編集]
- ↑ 「観戦必携/すぐわかる スポーツ用語辞典」1998年1月20日発行、発行人・中山俊介、30頁。