ガリシア州
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ガリシア州(ガリシアしゅう、Galicia)とは、スペイン北西端の自治州である。北と西は大西洋に面しており、南はポルトガルと接している。面積は2万9575平方キロメートル。人口は1999年の時点で272万4000人。州都はサンティアゴデコンポステラ。古くはガレキアと呼ばれた。日本の和歌山県と姉妹都市提携を結んでいる。ガリシアは「ケルト系ガラタイ(勇者)人の土地」を意味する。
概要[編集]
ラコルニャ、ルーゴ、オレンセ、ポンテベドラの4県から成立する州である。公用語はポルトガル語の祖語と言われているガリシア語とカスティーリャ語である。
紀元前6世紀にケルト人が入植したことがこの州の起源と言われる。ローマ帝国、スウェビ、西ゴート王国、イスラムの支配下に置かれるが、8世紀後半にアストゥリアス王国に吸収された。12世紀以降はサンティアゴデコンポステラへの巡礼が始まったことで当地は宿泊地として繁栄する。1932年にスペイン第2共和制が成立するとカタルーニャ州と共に自治政府が発足する。しかしスペイン内乱により、右翼反乱軍の支配下に入った。1980年に自治州として成立する。
山がちな地形であるが、西海岸はリアス式海岸が発達して天然の漁港に恵まれ、漁獲高はスペイン随一であり、発泡性白ワインであるリベイロワインを特産とする。