エリック・カール
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エリック・カール(Eric Carle、1929年6月25日 - 2021年5月23日)は、アメリカの絵本作家[1]。代表作である『はらぺこあおむし』を始め発表した絵本は40作以上にのぼり、39か国語に翻訳され、出版部数は5500万部を超えている[1]。
略歴[編集]
ニューヨーク州シラキュース生まれ。両親はドイツ(ワイマール共和国)人の移民。
6歳の時、ナチス・ドイツに戻って現地の美術学校を卒業してからアメリカに帰国。ニューヨーク・タイムズ紙のグラフィックデザイナーなどとして働き、1967年に「くまさんくまさんなにみてるの?」で絵本作家としてデビューした。多感な時期をナチス・ドイツで過ごして第2次世界大戦も経験していたことから、自らの作品でグレーなどの地味な色を避けて明るい色を選ぶのを常としていたと自ら語っている。生き物を描いた絵本を得意としており、青虫が果物や葉っぱを食べて美しい蝶になる「はらぺこあおむし」を1969年に出版し、70ヵ国語以上に翻訳された。70冊以上の著書を発表し、累計で1億7000万部以上を出版し、日本では各地で展覧会が開催されるほどの人気ぶりであった。
2021年5月23日、腎不全のため、アメリカ東部マサチューセッツ州ノーサンプトンのアトリエで死去。91歳没。
代表的な絵本[編集]
エリック・カールの絵本は、下記を含めて日本では偕成社から出版されている。
- 『巨人に気をつけろ!』(1978年)
- 『パパ、お月さまとって!』(1986年)
童心社からは、いわむらかずおとコラボレートした日英バイリンガル絵本『どこへいくの?ともだちにあいに!』ISBN 978-4494005000がある。
虫にちなんだ五部作[編集]
- 『はらぺこあおむし』(1969年、1985年改訂)
- 『くもさん おへんじ どうしたの』(1985年)
- 『だんまり こおろぎ』(1990年)
- 『さびしがりやの ほたる』(1995年)
- 『パッチン!とんでコメツキくん』(1999年)
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ a b “「はらぺこあおむし」実は日本で誕生 穴あき・幅が異なるページ 印刷・製本先、米では見つからず:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2021年5月28日確認。