エノスイグソクムシ

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エノスイグソクムシ
分類
等脚目
スナホリムシ科
オオグソクムシ属
エノシマグソイウムシ
名称
学名Bathynomus yucatanensis
和名エノスイグソクムシ (江ノ水具足虫)
保全状況


エノスイグソクムシとは、等脚目スナホリムシ科に属するグソクムシの一種である。

概要[編集]

体長は、26cmほど[1]

メキシコ湾の600~800メートルに生息する[1]

胸棘は、ダイオウは7本だが、エノスイは11本。

体色はクリームイエロー。

分類[編集]

2017年にメキシコ湾の600~800mで変わったグソクムシが捕獲された。この個体を詳しく調べたところ、近辺に分布するダイオウグソクよりも小さく、横に太い等の差が見つかった。

2019年8月台湾、台南大の黄銘志博士からの依頼で、南シナ海産のグソクムシの研究するために、新江ノ島水族館にあったダイオウグソクムシの標本を提供した[1][2]

このグソクムシも先程のグソクムシと同じ特徴を持っていた。

提供したグソクムシを分析した結果、ダイオウグソクムシとは遺伝子的に区別できるとわかり[1]2022年8月9日に国際雑誌「Journal of Natural History」にエノシマグソクムシの新種記載論文が掲載された[2]

和名は、新江ノ島水族館への献名で、種小名の“yucatanensis“は「ユカタン半島産の」の意[2]

形態的な違いはわずか同定することは難しく、識別には遺伝子解析の必要がある[3][2]

そのため、新江ノ島水族館で飼育されていたダイオウグソクムシは、オオグソクムシの一種となった[2]

脚注[編集]

出典
  1. a b c d “「えのすい」所有のグソクムシ、実は新種…和名は水族館の愛称から「エノスイグソクムシ」に”. www.yomiuri.co.jp (読売新聞). (2022年8月19日. https://www.yomiuri.co.jp/science/20220819-OYT1T50139/ 2023年2月4日閲覧。 
  2. a b c d e 杉村 (2022年8月19日). “オオグソクムシ属の新種の名前が「エノスイグソクムシ」に!!”. えのすいトリーター日記. 2023年2月4日確認。
  3. “「エノスイグソクムシ」と命名 調べてみたら新種”. www.townnews.co.jp (タウンニュース). (2022年8月26日. https://www.townnews.co.jp/0601/2022/08/26/639422.html?yahoo 2023年2月4日閲覧。