エゾカワウソ

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エゾカワウソ
分類
動物界
脊椎動物門
哺乳綱
食肉目
イタチ科
カワウソ属
ユーラシアカワウソ
亜種エゾカワウソ
名称
学名Lutra lutra whiteleyi
Gray, 1867
和名エゾカワウソ(蝦夷獺・蝦夷川獺)
英名Hokkaido river otter
保全状況
環境省レッドリスト絶滅


エゾカワウソとは、絶滅したカワウソの仲間である。

概要[編集]

ユーラシアカワウソの亜種である。

名前の通り北海道に分布していた。サハリン産のカワウソの標本がエゾカワウソと同定されていることもある。

後眼窩突起が小さく、眼窩の後縁が不明瞭であることが特徴。

ニホンカワウソは、エゾカワウソのシノニム(同亜種)とする説もある。

しかし、残っている標本は、全て若い個体であり、数もあんまり無いため、十分に調べる事が出来ない。

最後の個体の毛皮は、知床博物館で保管されている。

1989年、北海道の石狩川で交通事故により死亡した個体が発見された。この個体は飼育されていたユーラシアカワウソである事は分かったが、どの亜種何かは判らなかった。

絶滅[編集]

エゾカワウソは、毛皮のための狩猟と水質の悪化で数を減らし、1897年以降急激に減少した。

1964年、ニホンカワウソと共に天然記念物に指定され、翌年の1965年には、特別天然記念物になった。

1955年斜里町でエゾカワウソが捕獲された。これ以降エゾカワウソは確認されていない。

2012年、環境省により絶滅宣言が出された。