ゆっくり滑り
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ゆっくり滑り(ゆっくりすべり、slow slip)とは、プレート境界が数日から数年にかけてゆっくり滑る現象のことである。別名をスロースリップ、スローイベント、スロー地震、ゆっくり地震ともいう。ゆっくり滑りのほか、10秒から100秒程度で1往復する非常にゆったりした揺れを起こす超低周波地震などを含めて、人が感じる揺れを生じないでプレートがずれる現象のことである。これは千葉県の東方沖、四国沖、九州の日向灘などで観測されている。平成23年(2011年)の東日本大震災などの研究から、ゆっくり滑りは巨大地震の引き金となる可能性が指摘されている。
関連項目[編集]
参考文献・外部リンク[編集]
- 国土地理院
- 東海スロースリップの原因と推定される地下構造を発見 海洋研究開発機構、『海と地球の情報誌 Blue Earth』、pp.26-29、2004年9月10日
- 地震予知連絡会会報
- 歪計により観測された東海地域の短期的スロースリップ(1984年〜2005年) 会報 第77巻
- 地震活動変化による房総沖スロースリップ域の特定 松村正三、防災科学技術研究所 会報 第79巻
- 東京大学地震研究所
- 2006年1月の東海地域における移動性スロースリップ及び深部低周波微動 防災科学技術研究所、2006年2月7日
- 小原一成地震研究部副部長が「井上学術賞」を受賞 防災科学技術研究所、
- Silent earthquakes occurring in a stable-unstable transition zone and implications for earthquake prediction Ichiro Kawasaki, "Earth Planets Space", No.56, pp.813-821, 2004.(リンク切れ)
- Fractal asperities, invasion of barriers, and interplate earthquakes Tetsuzo Seno, Earth Planets Space, No.55, pp.649–665, 2003