づ
づとは、日本語の音節・かなの一つ。だ行の3番目。ここでは、片仮名の「ヅ」についても言及する。
概要[編集]
「つ」の濁音。現代共通語では、実音は「ず」と同じで、有声摩擦音「z」と母音「ʊ,u=う」からなる音節であり、調音的には変則的な「だ行」である。日本語における子音の一つである。ローマ字で書くとDU(ローマ字入力、日本式)、ZU(ヘボン式、訓令式)。もし、ヘボン式で、「づ=DU」にすると、「DU=どぅ(でゅ)」と読まれてしまうので要注意。ローマ字入力では、日本式や、『だ行』扱いである「DU」しかない。「づ」は、外来語カタカナ表記には原則として用いない。鎌倉時代あたりまでは、有声歯茎破裂音「d」と母音「ʊ,u=う」からなる音節で、実音は「ドゥ(デュ)」だった(現代でも方言の強い地域では「ず」と「づ」を区別して発音する年配者がいるらしい)。「ドゥ」は、ローマ字入力では「DWU」、「デュ」は「DHU」と打たなければならない。
※(注)Uのフォニックスを、ローマ字読みと同じように「ウ」と定義した場合、DUのフォニックスは、あくまで「ドゥ(デュ)」であって、日本語には「DU」と同じ発音は無いために、「DU」のフォニックスをローマ字入力のDUと同じ「ヅ」と発音してはいけない。このDUは、dual(デュアル)、fondue(フォンデュ)、produce(プロデュース)、Dushanbe(ドゥシャンベ)、duper(ドゥーパー)あたりの発音から想像できると思われる。完全な『だ行』の調音の「う段」(D+う)は、正確には「ドゥ」であるが、「デュ」とも読める理由は、フォニックスではUが「ユー」になるときもあるからである。実際、Dのアルファベット読みである「ディー」とUのアルファベット読みである「ユー」をつなげて「ディーユー」にし、それを早口で言うと「デュ」の発音になる。DUを「づ」とするのは、あくまでローマ字入力に限る。ヘボン式ローマ字で「づ=DU」と定義したときには外国人には通じないため、多くの外国人に「DU」を見せたら「ヅ」とは読めず[1]、「ドゥ」「デュ」しか読めない。
データー[編集]
同音の連呼によって生じた「づ」[編集]
- 続く・続ける
- 綴る
- 鼓
- 基づく
- つづら
などがある。
連濁によって生じた「づ」[編集]
などがある。
脚注[編集]
- ↑ ベトナム語の標準語・北部方言では「ズ」になる。