いろは (鉄道車両)

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いろはとは、かつて主に日光線で運用されていた、205系を改造した観光列車である。なお、のってたのしい列車である。2023年3月に廃車回送された。

概要[編集]

2018年4月1日から6月30日まで開催される「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーンに合わせ、観光での日光線利用者により快適な移動時間を提供する列車として登場した車両。愛称の「いろは」は、日光の名所の一つである「いろは坂」と「物事のいろは」を掛け合わせたものである。日光への旅の始まりである日光線の車内で、「日光の様々な魅力を感じていただきたい」という思いを込めて付けられた。ロゴマークもいろは坂の頭文字である「」をモチーフに、いろは坂のカーブの数と同じ48色で彩りが加えられている。なお、背景は日光線の路線カラーであるクラシックルビーブラウンを配色し、形状はいろはの頭文字の「I」とレールの断面をイメージさせる形状になった。

引退[編集]

しかし、2022年3月のJR東日本ダイヤ改正にて、いろはを含む日光線を走る全205系電車がE131系-600番台電車によるワンマン列車へと置き換えられ、運行を終了[1]
ちなみに引退前にこの車両は故障してしまい、修理を受けた。

車両[編集]

日光線で使用されている小山車両センター所属205系600番台のうち、京葉線のメルヘン顔編成を転用改造したY3編成(元ケヨ4編成)を再改造して登場した。

車体に関しての改造は以下の通り。

  • 乗降口を従来の4扉から2扉のみへ変更。
  • 塗装は日光線沿線の魅力を外装デザインに取り入れるとともに、日光線のイメージである「レトロ」を意識したデザインとし、また日光エリアの自然や文化的建造物、日光の社寺の彫刻などで扱われる様々な動物をモチーフとしたイラストを配置。
  • 和の色使い訪日外国人を意識したジャポネスク風かつモダンなデザインとしたものに変更。
  • 車内デザインは木目調とし、座席はシートモケットが「クラシックルビーブラウン」をベースとした配色の大型クロスシートに変更の上つり革は木を使用したものに交換。その他にも同時系列で改造や製造がされていた車両と同様に荷物棚の設置等が施工された。

編成[編集]

編成は以下の通り。車番のカッコ内は京葉線時代
←日光                 宇都宮→

クハ204-603(111)+モハ204-603(301)+モハ205-603(301)+クハ205-603(111)

運用[編集]

2018年4月1日に宇都宮駅 - 日光駅間で運行された臨時快速「誕生いろは日光号」より運行を開始し、その後も定期列車として、朝に宇都宮駅鹿沼駅間で2往復、日中時間帯に宇都宮駅 日光駅間で5往復、夕方以降に宇都宮駅〜鹿沼駅間で2往復という形で運行されていた。

終焉[編集]

引退後もしばらくは撮影会用として使用されたが、2023年3月28日、小金井にやってきた死神(EF64-1030)の牽引により長野総合車両センターへと廃車回送された。これにより205系600番台は全滅した。廃車回送時点でも改造を受けて富士急の富士登山電車を代替するという意見もあったが、4月14日前後より解体が始まり、譲渡説は立ち消えになった。

注釈[編集]

  1. ただし、後継のE131系は、外観や座席の布色に、いろはの雰囲気を残した内装となっている。

関連ページ[編集]