TurboWarp
TurboWarp (ターボワープ) とは、JavaScriptにコンパイルして高速化するScratchのMODである。
概要[編集]
ScratchのユーザーであるGarboMuffinによって作成され、現在までScratcherに広く使用されている。恐らく、ScratchのMODの中では一番知名度があるだろうウェブサイトである。
そして、何故か新規プロジェクト作成時のキャラクターがCatではなくまんじゅう。
機能[編集]
TurboWarpの主目的はあくまでScratchのプロジェクトの高速化だが、付随する機能がいくつか存在する。
- ダークモード
- Scratchにはダークモードが存在しないためTurboWarpに実装された。ちなみに、Scratch本体にもダークモードを実装するべきであるという意見もあるが、Scratch Teamは声明を発表していない。
- アドオン
- TurboWarpでは、ブラウザ拡張機能であるScratch Addonsの一部機能をTurboWarpライクにして実装している。Scratch AddonsはScratch自体に機能を追加するので、ここが大きな違いである。
- Scratch Addonsには「60FPSモード」「デバッグ」などの、開発に便利な機能がある。TurboWarpに搭載されているのはあくまで制限版であるため、すべての機能を使用するには拡張機能のインストールが必要となる。
- 拡張機能
- 拡張機能はScratch自体にもあるが、数が少なく追加できないという大きな欠点があった。TurboWarpではこの欠点を克服し、ファイルのアップロードやインターネットへの接続、他のプログラミング言語との連携などの機能が追加されている。
- 先述のアドオンとは名前が似ているが別物。
- TurboWarp Extension Galleryというウェブサイトで一覧が見られる。
サービス[編集]
TurboWarpには、他にもいくつかサービスを展開している。すべてオープンソースである。
TurboWarp Packager[編集]
TurboWarp Packager (ターボワープパッケージャ) は、ScratchのプロジェクトをElectronを介してソフトウェア化することが可能なサービス。forkphorusの後身。
機能[編集]
Electronを介して、Scratchウェブサイトやコンピュータ上のプロジェクトをソフトウェアにできる。Electronを使用するためサイズが100MB以上とかなり大きくなっている。
このパッケージャを使用して変換できるファイル形式は以下の通り。
- HTML、ZIP - 結構ファイルサイズが小さい。
- EXE - Windowsで動作。32bit版と64bit版の二種類がある。
- (不明) - Macで動作。初版執筆者はMacを触ったことがないためファイル形式不明。
- DEB - LinuxのDebian系ディストリビューションで動作。
また、このサービスとは正反対の機能を持った「TurboWarp Unpackager」も存在する。
TurboWarp Desktop[編集]
TurboWarp Desktop (ターボワープデスクトップ) は、TurboWarpのデスクトップ版ソフトウェア。
機能[編集]
ウェブサイト版TurboWarpの機能に加え、TurboWarp Packagerの機能も標準搭載されている。
Windows版、Microsoft Store版、Mac版、Linux版が存在する。Microsoft Store版のみ自動更新が可能なので、公式ウェブサイトではMicrosoft Store版を推奨している。
.sb downloader[編集]
.sb downloader (エスビーダウンローダ) は、Scratchウェブサイトのプロジェクトをダウンロードできる、forkphorusのサービス。
機能[編集]
ScratchウェブサイトのプロジェクトをダウンロードするだけならばScratchウェブサイトのみでも可能だが、このサービスはScratchの旧バージョンであるScratch 2.0当時のプロジェクトをダウンロードできる機能も持つ。しかし、2019年1月2日までに共有されたプロジェクトのみしか対応していない。
sb3fix[編集]
sb3fix (エスビースリーフィックス) とは、何らかの原因で破損してしまったScratchのプロジェクトを復元することが可能なサービスである。fixは英語で「修復」の意。
しかしScratchのプロジェクトが破損することは滅多にないため、あまり意味をなしていない。