クー・クラックス・クラン
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クー・クラックス・クラン(KKKとも略される)とは、アメリカ合衆国に存在する白人至上主義団体。
概要[編集]
起源について、南北戦争終結後の、1865年に南部側として参戦していた退役軍人6人によってできた(第一のKKKの誕生)と現在のKKKは宣伝している。当初は戦友会の側面が強かったが、やがて南部での治安維持活動にも手を伸ばすようになり、過激な白人至上主義者が多く加入。この結果、民主党の中でも最右派として、支持を集めた。しかし、1867年には法律により、非合法化が決まりアメリカ合衆国の南部州(元アメリカ連合国領)の事実上の占領統治のような状態が終了したため、第一のKKKは自然消滅した。
しかし、日露戦争後の「黄禍論」の高まりなどを受けてアメリカ国内でもKKKに対する肯定的な意見が見られるようになり、第一次世界大戦中の1915年に第二のKKKが誕生。反ドイツ主義を全面に出すことで『アメリカ人の組織』として支持を集めた。第一のKKKよりも強硬な姿勢を鮮明にし、黒人だけでなく、アジア系・ユダヤ人・ムスリムなども攻撃対象とした。白人でも、共産主義者やアイルランド・イタリア系のカトリック、スラブ系は迫害を受けた。しかし、当時の有力者が列車内でドイツ系の女性教師を惨殺した事件が発覚したりしたことで1930年には構成員が激減[1]し、大打撃を受けた。
第三のKKKは各地に存在する[2]が、構成員は全盛期よりも非常に少なく、真のKKKはどの組織なのかはいまだに不明。