GO (タクシー配車アプリ)
GO(ゴー)とは、GO株式会社が開発・運営するスマートフォン向けタクシー配車アプリである。
概要[編集]
GOはDeNAの開発したアプリ「MOV」と日本交通グループの開発した「全国タクシー配車」→「JapanTaxi」を源流に持つ。
画面に表示される地図でタクシーを呼びたい場所を指定すると、近隣にいるタクシー車両が来てくれる。事前にクレジットカードを登録することで乗車後、目的地への到着前にアプリ内で決済も終わらせる事が出来る。当初は南関東と京阪神圏のみの提供であったが、徐々に配車可能な事業者が増えている。それでも地方を中心にGO非対応なところが多い。
駅前への配車ができず、鉄道との乗継に使いにくいのが欠点。駅前にタクシー乗り場があってもタクシーのいない鉄道駅が大多数なのに。なお駅前以外にも配車が出来ない場所が多く設定されている。
車載端末[編集]
GOを利用できるタクシー車両には乗務員端末と乗客端末の2種類の端末が搭載されている。端末はGO株式会社が事業者に対して貸し出しているもので、専用配車アプリをインストールしたAndroid端末である。乗務員端末はMOV時代から利用している事業者はスマートフォン型、Japan Taxi時代から利用している事業者はタブレット型となっており、MOV・Japan Taxiの統合後にGOを導入する事業者はどちらかを選ぶことが出来る。これらの端末はBluetoothによってタクシーメーターなど他の車載機器と連動している。原則としてメーターが空車状態の時は配車依頼を常時受けられるようになっているが、休憩中やタクシー乗り場・プールで待機中、燃料補給や帰庫のため回送中など配車を受けたくない時は乗務員の操作で配車依頼を一時停止できる。
また配車依頼を受け付けている状態、実車状態ではGoogleマップを利用した地図画面が表示される。ナビも利用でき、こちらもGoogleマップを利用している。
乗客端末は後部座席に乗客が座った時の正面に位置する場所、具体的には助手席の背もたれに設置されており、空車中は現在時刻、利用者が乗車中は動画広告が表示される。運転しているドライバーは1日に10回以上同じ動画広告の音声を聞かされることになるので、人によってはかなりのストレスになる目的地に到着しメーターを支払状態にすると運賃と通行料金の総額が表示される他、乗務員の決済端末でメーターと連動しない乗務員立替料金(駐車場代等)の金額を入力するとそれも反映される。
例えばメーター運賃1万円、メーターと連動するETC600円、メーターと連動しない駐車場代500円の場合、メーターの支払ボタンを押しただけでは乗客端末には1万600円しか表示されないが、乗務員決済端末で駐車場代500円を入力すると11,100円と表示される。
GO Reserve[編集]
東京特別区・武蔵野市・三鷹市でサービスが始まったサービス。乗務員不足によるタクシーの供給不足を解消し、利便性を上げて効率的な運行を実現することを目的とする。
GOでタクシーの配車注文を行う際、行先とアプリ決済を指定することでGO Reserve専用車両が迎えに来るもの。専用車両は法的にはタクシーではなくその他ハイヤーの扱い。そのため、ドライバーには地理試験の受験義務がない。
運行開始当初はハロートーキョー一社のみだったが、後に日立自動車交通第二(足立区)、北斗タクシー(横浜市)、愛電交通(名古屋市)、大阪相互タクシー→モビリティネクスト・大阪大同交通(大阪市)でも運行を開始している。
サンキューチケット[編集]
これはタクシーを呼ぶ利用者ではなく、配車を受ける乗務員向けのもの。様々な基準を元に選定された優良な乗務員に1ヶ月に数枚程度付与される。これを利用するとよい配車が届きやすくなるというが、詳細はよく分かっていない。