2016年8月18日の月食

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2016年8月18日の月食(2016ねん8がつ18にちのげっしょく)は、2016年2度目の半影月食として起こったかもしれない

状況[編集]

月は地球の半影の北端をかすめたかもしれない。この月食が起こっていたとしたら、日本時間で18時30分頃に、太平洋とその周辺地域で見られたことになる。日本では一部地域で月出帯食となっていたことになる。キリバス付近では、ちょうど食の最大の頃に月が天頂にあったことになる。ただし、食分は多くとも0.02に満たず、継続時間は40分に満たなかった。たとえ起こっていたとしても、肉眼では到底検出できず、天頂近くで見られた、非常にシーイングのよい環境下で、高性能の天体望遠鏡を通して高感度のカメラで撮影し、さらに画像加工をしてコントラストを大きくするくらいのことをしないと判別できなかっただろう。

起こらなかった可能性[編集]

アメリカ航空宇宙局1989年に発表したデータベースでは、この月食が起こっているが、現在、同局のホームページにはこの月食は掲載されていない。アメリカのTime and Date AS社の計算でも、月食にはなっていないが、"Almost Lunar Eclipse"(ほぼ月食)として紹介されている。しかし、イギリスの王立航海暦局の計算では月食になっているし、つるちゃんのプラネタリウムでも、ほぼ同じ時刻に起こるとして、2016年の3回の半影月食の一つとして紹介されている。日本の国立天文台月食各地予報でも、前二つとほぼ同じ時刻で月食が起こるとされている。アメリカのaccuweather社の計算でも、月食は起こるとしているが、継続時間は他より短い18分間としている。

なぜこのような差が生じるのかは、太陽地球の運動の様子を的確に予測することが難しいことが原因である。この月食の場合、月が地球公転面から離れたところにあり、月面から部分日食が見られたか微妙なのである。