山吹色

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黄橙色から転送)
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山吹色
16進数表記#ffbf00
RGB (255, 191, 0)
HSV (45°, 100%, 100%)
HSL (45°, 100%, 100%)
HWB (45°, 0%, 0%)
XYZ (60, 59, 8)
Lab L:81.03 a:10.38 b:83.04
山吹色(JIS慣用色名)
16進数表記#f8b500
RGB (248, 181, 0)
HSV (44°, 100%, 97%)
HSL (44°, 100%, 97%)
HWB (44°, 0%, 3%)
XYZ (55, 53, 7)
Lab L:77.88 a:12.6 b:80.54

山吹色(やまぶきいろ、やまぶ黄色?)とは、この色

山吹色のミヤコ様

概要[編集]

山吹の花の色に由来する、少しみがかった黄色。鮮やかな赤みの黄色。オレンジ色黄色の中間色。黄橙。黄金色っぽい黄色鬱金色。英語ではgolden yellowという。色相名で表すと「黄橙」。gold色相では黄みの橙、ややみがかった黄色に当たるので、golden yellowも赤みの方に片寄った黄色に限定される。暖色の一つ。進出色の一つ。大判小判などの金色の形容の表現にもよく使われた(山吹色のお菓子…小判の隠語)。山吹色に対するイメージは、見た目は派手さがより豊かで、一番派手な色で、すごく目立ちやすく、華やかな色で、興奮色、進出色寄りの黄色で、膨張色で、人目を引き付けやすく、インパクトがあり、スパイスのような刺激的な雰囲気を与え、色落ちが起きないのが特徴。単色で使うとき以外でも、他の色と組み合わせても派手さが落ちないため、配色にアクセントがある。山吹色は暖かい黄色をしている。


山吹色の心理効果・イメージは、陽気、元気、派手、華やか、温かい・暖かい、やや弱い熱、注意()、警告、待て、やや危険、刺激、インパクト、緊張感、活発、愉快、快活、好奇心、金賞・優勝・1位など。安全色彩で、山吹色も、黄色と同様、注意を引く色や警告を意味するのは、色相環では、有彩色の中で輝度が最も高い色である黄色から左回りに進んだ位置にあるので、山吹色は黄色より進出色寄りの色であるという関係だからである。

山吹色は、日本語の色名では、古くから平安文学で黄色の色相を代表する色名で、山吹の花は、黄色を代表する花とされ、古くは山吹の花の色を大雑把に明るい黄色とも表現していた(注)。日本で黄色系の色を代表する花は山吹しか無いため、山吹色は、花以外では、黄色い染料などから伺われ、山吹色の染色は、鬱金のことで、鬱金の根茎の色素の染料に由来する色で、「鬱金色」である。

山吹色は、色相では厳密には黄色を超えている(黄色とは違う)。RGBの比率で表すと4:3:0。

マンセル色相は、実際は「0.5Y~1Y」である。

山吹色は、JISの系統色名で表すと「鮮やかな赤みの黄」。JISの系統色名の定義による「赤みの黄」とは、「やや赤みがかった黄色の略」と定義され、マンセル値は7YR~2Y未満となっている。JIS慣用色名の山吹色は、CMYK値:0, 34, 100, 0、RGB値:248, 181, 0、マンセル値は10YR=0Y。「鮮やかな赤みの黄」の略記号は、「vv-rY」。クーピーや色鉛筆、絵の具、マジック(マーカー)、クレヨンおよびパスの色名。

表記として、もし、漢字を用いずに、ふりがな・ひらがなで「やまぶきいろ」と書くと、よくわからない方は、漢字表記・区切りが、「やまぶ・きいろ=やまぶ黄色」か「やまぶき・いろ=山吹色」かどっちか迷ってしまい、誤って「やまぶ黄色」という、「やまぶ」という謎の修飾語・接頭語に掛かる黄色と誤解され、混乱を招く場合もある。「やまぶ黄色」とも解釈される理由の根拠・意味は、山吹色の色系統は黄色系の色の仲間であるという関係があり、「山吹色」を「やまぶ黄色」と解釈したときに、「山吹色(やまぶきいろ)」という言葉の中に、偶然「黄色(きいろ)」が含まれていると見せかけていると解釈でき、偶然「山吹色」から「黄色」という言葉が派生したという考え方であるが、これは駄洒落・余談で、単なるこじつけに過ぎないかもしれない。「やまぶ黄色」は誤表記である。

色の構成は、色を分解すると、ウェブカラーの黄色=レモン色っぽい黄色(カラーコード:#FFFF00)の2色になる。黄色に赤の要素が少し入っているので、その分パワー、エネルギー、重さ、派手さの質が強まる。

発音[編集]

山吹色=や↗まぶきいろ
やまぶ黄色=や↗まぶ↘き↗いろ

「やまぶ黄色」と「山吹色」は、イントネーションが同じで、異名同発音である。

背景色・文字色の使用[編集]

span styleで背景色の変更
  • <span style="background-color:#FFBF00;”>背景色は山吹色×文字色は黒</span>背景色は山吹色×文字色は黒と表示される
文字色の変更
  • <span style="color:#FFBF00">'''背景色は白×文字色は山吹色'''</span>背景色は白×文字色は山吹色と表示される
背景色と文字色の組み合わせの変更
  • <span style="color:#FFBF00;background-color:#000000;">'''背景色は黒×文字色は山吹色'''</span>背景色は黒×文字色は山吹色と表示される

山吹色の英語表記についての問題点[編集]

山吹色の英語表記は、本来は、bright yellowとgolden yellowの2つあるが、bright yellowでは間違いで、golden yellowが正解である。その理由は、画像検索でbright yellowを調べてみると、一般に、黄色に全く赤みがかっていない色=レモン色っぽい黄色が数多く出て来る。bright yellowだと、brightの定義は、「明るさに関する修飾語で、光の明るさ(輝度、brightness)を加えた色。brightnessの略。光を当てた色。明るい。輝かしい。光輝性。明るく鮮やか」という意味で、単にyellowだけだと、一般に山吹色に近い色からレモン色っぽい黄色まで、いろんな黄色があって紛らわしく、bright yellowの定義は、「基本の黄色に、光の明るさ(輝度、brightness)を少し加えた色。明るい黄色。輝かしい黄色。光輝性のある黄色。明るく鮮やかな黄色。という意味で、定義的に黄色に全く赤みがかっていないので、つまり、bright yellowは、一般に「レモン色っぽい黄色(厳密にはわずかに緑みの黄色)」になり、レモン色と混同され、これだと山吹色に近くない色になり、山吹色が失われ、認識を欠くものとなり、色として正しく当てはまらず、大変なことになり、混乱を招く原因となる。

稀に、英語表記でbright yellowになる単語は、「黄蘗色(きはだいろ、黄檗色)」もである(?)。黄蘗色は、レモン色及びウェブカラーの黄色(#FFFF00)の色相よりも更に緑みが少し入り、黄緑寄りの黄色で、JISの色彩規格では「明るい黄緑」と大雑把に位置付けてあり、山吹色とはだいぶ違う色になる。黄蘗色の英語は、「bright yellow (the color of amur corktree bark)」になっている。

golden yellowの定義は、goldは、色相ではやや赤みがかった黄色(オレンジ寄りの黄色、黄みの橙)に当たるので、golden yellowも赤みの方に片寄った黄色に限定される。画像検索でgolden yellowを調べてみると、黄みの橙~少し赤みがかった黄色=オレンジ色と黄色の中間色=山吹色とほぼ同じ色になっている。ちなみにJIS慣用色名のゴールデンイエローは、色相では山吹色よりオレンジ色に近い印象で、山吹色の英語表記は、golden yellowが正しく、bright yellowではない説が成り立つらしい。

山吹色は、混色で表すと、黄色とオレンジを混ぜた色である。

しかし、だいたいの翻訳アプリでは、山吹色の英語訳が、ほとんどbright yellowになってて、golden yellowがあまりヒットしない。同じように、多くの和英辞典でも、山吹色の英語表記は、bright yellowが中心に使われているのが圧倒的に多く、golden yellowが少ししか出てこないので、色相はどっちが正しいのかわからん?

ウィキペディアでは、以上の内容に同意するのが困難であるため、万が一ウィキペディアを見る時に、ウィキペディアの記事が安全性を欠くものとなる。

書籍の和英辞典の山吹色の英語表記は、 「ライトハウス和英辞典」「スーパーアンカー和英辞典」「ルミナス和英辞典」では、「bright yellow gold」で、「デイリーコンサイス和英辞典」「フェイバリット和英辞典」「アドバンストフェイバリット和英辞典」「パーソナル和英辞典」「ウィズダム和英辞典」「サンライズクエスト和英辞典」「エクシード和英辞典」で「bright yellow」のみで、 「プログレッシブ和英中辞典」「ジーニアス和英辞典第3版」「ラーナーズプログレッシブ和英辞典」「新クラウン和英辞典」「新和英大辞典」「新和英中辞典」「旺文社和英中辞典」「ニュープロシード和英辞典」「オーレックス和英辞典」では、bright [golden] yellowで、「bright [golden] yellow」とは、「bright yellowとgolden yellow」の2種類の略の事を指す。

ここで出てきたのは「gold」で、goldだけだと、山吹色に金属光沢を合わせた色で、yellowが付いておらず、反射によって色の鮮やかさが欠けるため、山吹色やゴールデンイエローと比較すると少しでもくすんだ色、つまり、黄土色や琥珀色に近い色になる。

インターネットの内蔵和英辞典では、山吹色の英語表記は 「Weblio辞書」では、「golden yellow,bright yellow」。ネーミング辞典では「bright yellow,golden yellow,marigold」。「eigonary(直す前)」「実用・現代用語和英辞典(直す前)」では「bright yellow」のみ。「英辞郎 on the WEB」では、「bright yellow」と「gold」。「WEBSARU和英辞書」「bab.la辞書」「Linguee辞書」では「bright golden yellow」と出てくる。「WordReference和英辞書」には未対応。

ここでもう1つ出てきたのは「bright golden yellow」で、意味は、「bright[golden]yellow」とは異なり、単にgolden yellowにbrightを付けたという意味で、golden yellowと同様、これも山吹色に当てはまるが、長過ぎて分かりにくく、ヒットがあまりない。英語表記を日本語のカタカナ表記に直して検索した場合、ウェブ検索上、「“ブライトゴールデンイエロー” “山吹色”」で本記事は4件だけで、しかも全くヒットしなかった。golden yellowだと分かりやすくなり、書籍の和英辞典や画像検索、色名一覧やJIS慣用色名、一部の英和辞典などにもよくヒットする。英和辞典では、例として、リーダーズ英和辞典にgolden yellowの見出しがあり、その日本語訳は「明るい黄色,鮮黄色;黄橙色,黄みの橙色,やまぶき色」と書かれてある。

翻訳サイト[翻訳アプリ]の山吹色の英語表記は、「Weblio[Infoseekマルチ]翻訳」「Linguee翻訳(DeepL翻訳)」では、bright golden yellow。 「Google翻訳」では、yamabuki color,bright yellow。 「Bing翻訳」「Excite翻訳」「フレッシュアイ翻訳」「Naver Papago翻訳(直す前)」「みらい翻訳」ではbright yellow(ただし、「Naver Papago翻訳」や「みらい翻訳」では文章にするとgolden yellowになる場合もある。つまり、「bright[golden]yellow」と同じ)。 Baidu翻訳(百度翻訳)では、golden yellow,bright yellow,bright golden yellow、yellowの4種類に切替可。

また、色鉛筆・クーピー・絵の具では、山吹色の英語表記は「chrome yellow」で、これだと山吹色よりはちょっとでも赤みが抜けていて、黄色にかなり近い。chrome yellowの日本語訳は「黄鉛」。またchrome yellowはデメリットがあり、本物だと耐候性が悪く、変色しやすいので、山吹色の英語に当てはまらないような感じがする人も多い。

ここで、色見本をまとめてみると、以下のようになる。

  • 山吹色
  • BRIGHT YELLOW
  • 黄色に全く赤みがかっていない色=レモン色っぽい黄色、ウェブカラーの黄色、#FFFF00
  • 黄蘗色(黄檗色)
  • GOLDEN YELLOW(画像検索の場合)
  • GOLDEN YELLOW(JIS慣用色名)
  • BRIGHT GOLDEN YELLOW
  • CHROME YELLOW
  • YELLOW、一般的な黄色
  • 黄橙色
  • 黄みの橙

山吹色のカラーコードは「#FFBF00」であるが、これは、所謂AMBERと呼ばれているものである。JIS慣用色名の山吹色のカラーコードは、「#F8B500」。マンセル色相で表すと、「#FFBF00」は0.5Y~1Y、「#F8B500」は10YR(0Y)。

統一されていないのが問題で、golden yellowは山吹色の英語表記に通じにくいため、なんとなく混乱してする人もいる。そのため、和英辞典に「bright yellowでは、山吹色の英語表記が間違っている」と問い合わせなければならない。問い合わせれば、山吹色が復活する。

そもそも、山吹色の英語表記が、bright yellowの理由は、おそらく、一重の山吹の花の色は、八重の山吹の花の色に比べて赤みが抜けていて、明度がやや高く、ちょっとレモン色がかっていて、黄色に近く、この色で、一重の山吹の花を曇りの日に撮影すると、レモン色っぽい黄色に見え、おそらく過去の問題事例でいうと、一重の山吹の花の色をシンプルに「明るい黄色(英:bright yellow)」「例題:晩春に明るい黄色の花をつける」と表現し、山吹色は古くは明るい黄色も含んでいたかもしれない。「明るい黄色」と書くと、定義的に「黄色に全く赤みがかっていない色」を示すのが多く、一般に「レモン色っぽい黄色」と混同・誤解され、妥当性を欠くものとなる。この内容から、山吹色の英語表記を「bright yellow(明るい黄色)」と呼んだかもしれない。八重の山吹の花は、一重の山吹の花に比べて赤みを持った黄色で、オレンジ色と黄色の中間色(黄橙色)、この色、正しい方の山吹色で、英語名はgolden yellowである。golden yellowは、おそらく八重の山吹の色のみの想定かもしれない。全体的に、山吹の花の色は、天気、カメラからの撮影写真などにより、色の見え方や演出の仕方が異なる場合があり、山吹色は、広義には、古くは黄色全般を指す言葉とみなされた。山吹色は、黄色の花から名づけられた伝統的な色名とされた。山吹色の英語表記に関して、bright yellowの廃止は実現が難しい。そのため、オレンジ色と黄色の中間色は、正確に言うと、山吹色とは言い切れない。「ゴールデンイエロー」の表記であれば、オレンジ色と黄色の中間色に限定され、曖昧さなく回避できる。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]