高田求
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高田 求(たかた もとむ、1930年2月26日[1] - ?)は、哲学者。
熊本市生まれ。1954年東京大学文学部哲学科卒業[1]。勤労者通信大学専任講師を経て[2]、労働者教育協会常任理事、東京学習会議副会長[1][3]。日本哲学会[1]、唯物論研究協会(全国唯研)に所属[4]。2014年時点で故人[5]。
松田政男は1959年に自身が未來社に入社できたのは高田が辞めて欠員が出ていたためだとし、高田について「代々木の哲学者」「吉本隆明の校正をしていたらしい」「代々木系の労働者大学とか労働者教育協会のようなところで仕事をするので未來社を辞めたのかな」と語っている[6]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『マルクス主義哲学入門』(新日本出版社[新日本選書]、1971年)
- 『世界観の歴史――唯物論と観念論のたたかい』(学習の友社、1974年)
- 『人間の未来への哲学』(青木書店[青木現代叢書]、1977年)
- 『学習の方法――学びかたの弁証法』(学習の友社、1977年)
- 『新人生論ノート Part 1』(新日本出版社、1979年)
- 『明日へのノート――生活と活動の中の哲学』(学習の友社、1980年)
- 『地球人としての哲学』(青木書店、1982年)
- 『未来をきりひらく保育観』(ささら書房[ささらカルチャーブックス]、1982年)
- 『君のヒューマニズム宣言』(学習の友社[TOMOカルチャーブックス]、1983年)
- 『青春の色は何色か』(新日本出版社[新日本新書]、1983年)
- 『新人生論ノート Part 2』(新日本出版社、1985年)
- 『学習のある生活――いま人間らしく生きるために』(労働者教育協会編、学習の友社、1988年)
- 『哲学再入門――今この時代に哲学を生かすために』(学習の友社、1993年)
共編著[編集]
- 『実践のための哲学』(森住和弘共著、青木書店[青木新書]、1969年)
- 『全共闘の思想とその周辺』(編、新日本出版社[新日本新書]、1969年) - 執筆者は高田求、木津武、川上徹、大山秀二、山科三郎。
分担執筆[編集]
- 学生互助会、理論社編集部編『その日のために――あらしが育くんだ愛と真実 獄中学生をめぐる手紙』(理論社、1954年)
- 伊藤整ほか編『岩波講座文学の創造と鑑賞 第3巻 文学の創造 1』(岩波書店、1955年)
- 日本共産党中央委員会宣伝教育文化部編『修正主義トロッキズム右翼社会民主主義 第3』(日本共産党中央委員会出版部、1962年)
- 出隆『出隆著作集 第7巻 出隆自伝』(勁草書房、1963年)
- 『日本マルクス主義哲学の方法と課題――シンポジウム 第1』(新日本出版社、1969年)
- 森宏一編『講座マルクス主義哲学 第5巻 現代日本における思想対立』(青木書店、1969年)
- 芝田進午編著『現代革命とマルクス主義哲学 下』(青木書店、1970年)
- 記念論文集刊行委員会編『労働運動と労働者教育をめぐる諸問題――柳田謙十郎先生喜寿祝賀記念論文集』(学習の友社、1971年)
- 本田喜代治、江口朴郎、浜林正夫編『進歩と革命の思想 西洋編 下』(新日本出版社[新日本選書]、1972年)
- 松島栄一編『進歩と革命の思想 日本編』(新日本出版社[新日本選書]、1978年)
- 労働者教育協会編『労働者教育論集』(学習の友社、1982年)
- 東京唯物論研究会編『戦後思想の再検討 人間と文化篇』(白石書店、1986年)
- 人間発達研究所編『講座青年・成人期障害者の発達保障 2 労働と人格発達』(全国障害者問題研究会出版部、1988年)
脚注[編集]
関連文献[編集]
- 大井正、寺沢恒信『世界十五大哲学』(富士書店、1962年/PHP研究所[PHP文庫]、2014年) - 執筆者は大井正、寺沢恒信、高田求の3人。
- 油井喜夫編『虚構』(社会評論社、2000年)