高岡市万葉歴史館

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高岡市万葉歴史館(とみおかしまんようれきしかん)は、富山県高岡市伏木一宮にある博物館。

万葉集の代表的歌人であり編者ともされる大伴家持にちなみ、かつて大伴家持が政務をとった国庁跡にほど近い眺望のきいた場所にある。『万葉集』の代表的歌人であり編者ともされる大伴家持は、746年から約5年間、越中の国守として、国庁が置かれた現在の高岡の地に在任した。越中国の万葉歌は、巻16・17・18・19などで337首が残されている。図書・研究論文約85,000冊に加え、貴重な『万葉集』の断簡・注釈書・古写本などを収集・保存している。

概要[編集]

1989年平成元年)の高岡市市制施行百周年の記念事業の一つとして建設され、1990年(平成2年)10月に開館した。『万葉集』の「」を中心とした展示を行う日本初の展示施設である。本館は次の機能を持つ。

  • 第1の機能:調査・研究・情報収集機能 - 古写本・注釈書・単行本・雑誌・研究論文を収集
  • 第2の機能:教育普及機能 - 講演・学習講座・刊行物
  • 第3の機能:展示機能 - 常設展示と企画展示
  • 第4の機能:観光・交流機能- 四季の庭と屋上自然庭園

常設展示[編集]

  • 万葉集古写本
  • 上代文学関連古写本・版本類
  • 大伴家持のサインのある太政官符
  • 越中国の名がでてくる荷札木簡類(複製)
  • 奈良時代の写経
  • 正倉院のガラス器や幡の復元品
  • 各種再現模型(隼人の盾・古代人の食事〈上流階級・庶民〉・古代の文房具)
  • 万葉を題材にした絵画や書、万葉故地の写真

第6回企画展「越中国と万葉集」展示品[編集]

  • 会期:2019年4月1日 から 2020年3月30日まで
  • 会場:高岡市万葉歴史館 企画展示室
  • 越中国府とその周辺ジオラマ
  • 東大寺開田図(コテ田荘、石粟荘など)4点
  • 木簡(複製)
  • 仮名木簡(難波宮跡出土)
  • 難波津歌木簡
  • 高志木簡
  • 気多大神宮寺木簡(東木津遺跡出土)
  • ホトトギス(2羽)
  • 奈良朝高官朝服一式
  • 奈良朝貴族女性朝服一式
  • 正倉院宝物金銅
  • 同 鳥毛立女屏風 (とりげりつじょびょうぶ・複製)
  • 天平時代の庶民・貴族の食事(模型)
  • 天平時代の文房具(複製)他

第5回企画展示「天平万葉」展示品[編集]

  • 会期:2005年10月から
  • 中聖武(ちゅうじょうむ・経典断簡)
  • 正倉院宝物金銅幡(こんどうばん・推定複製品)
  • 正倉院宝物 錦道場幡(にしきのどうじょうばん・推定複製品)
  • 正倉院宝物 子の日の目利箒(ねのひのめとぎぼうき・推定複製品)
  • 正倉院宝物 ガラス器(復元品)
  • 正倉院宝物 鳥毛立女屏風(とりげりつじょびょうぶ・複製)
  • 正倉院宝物 国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう・複製)
  • 東大寺開田図(複製)
  • 東大寺大仏螺髪(らほつ・複製)
  • 難波津の和歌木簡・仮名書き木簡(複製)
  • 天平時代の庶民・貴族の食事(模型)
  • 天平時代の文房具(複製) 他

特別展示[編集]

  • 展示名:「令和」と『万葉集』~家持の父大伴旅人と梅花の宴~
  • 大伴旅人が開催した梅花の宴と、元号の典拠となった万葉集の部分について、「西本願寺本万葉集」(複製)や寛永版本万葉集などと共に解説
  • 開催期間:2019年4月3日(水)~5月27日(月)

基本事項[編集]

  • 名称:高岡市万葉歴史館
  • 開館:1990年(平成2年)10月
  • 開館時間:午前9時~午後6時(4月~10月)、午前9時~午後5時(11月~3月)
  • 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
  • 観覧料:個人210円、団体(20人以上)170円
  • 所在地:〒933-0116 富山県高岡市伏木一宮1-11-11
  • 交通:JR氷見線 伏木駅から ●徒歩… 約25分、●タクシー … 約5分(片道約1,000円)

公式ページ[編集]