大伴家持

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大伴家持(おおとものやかもち)は、奈良時代公家歌人大伴旅人の長男であり、大伴書持の兄。大伴坂上大嬢を妻に持った。

概要[編集]

大納言など大和朝廷ではかなり上位に位置する役職を務め、また全20巻・4000首以上にもなる日本最古の古典文学である万葉集をまとめた張本人ともされる。また数多くの勲章を授与された。

大伴氏という古代からの名家に生まれたため朝廷とのつながりも多く、あまたの皇族天皇を看取り、また多くの皇族の御製歌も代詠するほどの信頼を誇った。氷上川継の謀反に関わったとして連坐され洛外へ追放されたが、により罪が免除された。延暦四年、68歳で没した。

死後[編集]

しかし平城京から長岡京に遷都し、都の造営工事を主宰していた藤原種継の暗殺事件が発生すると、葬儀も行っていないのに連坐され、称号や名誉役職から除名された。さらには領地であった越前国加賀郡が没収され、息子であった大伴永主も流罪となるなど、重い罰が下された。大同元年に天皇が重病に罹り、永主は京に戻され、家持も復帰した。