鉛筆

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消しゴム付き鉛筆のこの金具の部分は「フェルール」と呼ぶ。

鉛筆(えんぴつ、英:pencil)とは、文房具の一種で、筆記する道具である。

概要[編集]

木の板に黒鉛粘土を混ぜ合わせたものを挟んで[1]、それを六角形または円形に切り抜いて一本ずつにして使う。なぜ六角形なのかは力が均等に伝わるからだと言われている。

鉛筆の芯は材料の配合で硬さが違ってくる、それぞれアルファベットで表している。10Bが一番柔らかく、9B,8B,..,2B,B,HB,F,H,2H,..,9Hの順に硬くなり、10Hが一番硬い[1]。HBが一番標準的とされるが、筆圧が強い人だとHを好む人もいる。

鉛筆で書くことにより、文字や文字の大きさを間違えても、消しゴムで消すことができる。

用途と濃淡[編集]

Bは柔らかいため紙の目が出やすく、芯が減りやすく、黒の発色が強い。消しゴム、ねりけしなどで消えやすいため、デッサンでは描き始めに3B - 4Bを用いることが多い。また、軽い力でも濃い線を引けるため、児童の書き方鉛筆にはB - 4Bがよく用いられる。

Hは硬いため紙の目がつぶれやすく、芯が減りにくく、黒の発色は弱い。消えたりにじんだりしにくいため、製図には一般的に2H以上の硬い鉛筆が用いられる。デッサンでは主に紙の目を出したくないときなどに用いられる。

一般事務ではHB - 2Bが好まれる。

小学校では1990年代あたりからBや2Bを入学時に指定することが多くなった。学習用の文房具の棚からもHBが見られることが少なくなっている。これは子どもたちの筆圧が弱くなり、字が薄くしか出ないための処置である[2]

また、マークシートを読み取るOCR装置やOMR装置は赤外線の反射率を識別に用いているため、赤外線をよく吸収する炭素を他の筆記具よりも多く含むこと、その炭素含有量を硬度で指定できること、消しゴムによる修正が容易なことなどから、マークシート記入には鉛筆が適している[注 1]
マークシートへの記入筆記具として硬度とともに鉛筆が指定される。硬度はHB以上の柔らかさを指定されることが多く、マークシート記入用の鉛筆も市販されている。なお、マークシートが使われている大学入学共通テストでは、H、F、HBの黒鉛筆の使用が指定されている[3]

そのほか、塗膜の硬度試験にもJIS規格として鉛筆が指定されており、塗装硬度の評価は鉛筆の芯の硬さである6B - 6Hで評価される。測定方法として鉛筆を塗装面に押しつける角度や強さ、先端の削り方などが詳細に規定されている(JIS K 5600-5-4(ISO/DIN 15184))。

小学校でのルール[編集]

小学校ではシャーペンの使用、授業中の鉛筆削り(携帯用も含む)を禁止してるところが多い。教室には卓上の鉛筆削りが置いてあるが、休み時間は遊びに夢中になるため削り忘れてしまいます。そのため鉛筆を5本ぐらい用意して、自宅で削ってくるよう指示される。ときどき朝礼時にチェックが入り、削っていないと注意される。また鉛筆キャップは落として破損・紛失したり、遊んで授業に集中しない子がいるため禁止(とくに低学年)していてる先生が多い。そのため芯が折れないように、箱型でホルダー付きの筆箱(小学生御用達)が指定されている。加えてキャラクター・ゲーム付きの鉛筆も禁止されている。それにより鉛筆に不便・窮屈なイメージが残り、その後の鉛筆離れに影響を与えている。

大人の君へ[編集]

Smiley.svgこの節は多少冗談を含みます。 寛容な心でお読み下さい。

鉛筆を二本用意して、水着グラビアの胸と腰の部分に鉛筆を置くと、ヌードに見えるという裏技がある。このテクを使う時はご両親が寝静まった深夜にやろう。

ちなみに、脳みそが勝手に見えていない部分をえちえちに補ってしまう心理現象は「プレグナンツの法則」と呼ばれているぞ。

メーカー・製品[編集]

日本国内では、

  • 三菱「UNI」 - ちなみに三菱鉛筆と三菱財閥とは関係はない。ボールペンなどでも有名であり、「ジェットストリーム」がある。
  • トンボ「MONO」

があり、海外製品では

  • ステットラー - 青い塗装で認知されている。
  • カランダッシュ
  • ファーバーカステル

などの愛好者がいる。

脚注[編集]

  1. ただし、専用のマーカーの記述を読み取るマークリーダーも世の中にはあり、国内でも韓国語能力試験で用いられる。
出典
  1. a b Gakken キッズネット えんぴつのしんは何からできているの、どうやってつくるの2023年9月19日閲覧。
  2. 世にも不思議な“えんぴつ物語”(「所さん!大変ですよNHK総合2015年5月14日放送)。
  3. 令和4年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト受験上の注意 (pdf)”. 大学入試センター. p. 10 (2021年12月28日). 2022年2月27日確認。

関連項目[編集]