色鉛筆

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色鉛筆 (いろえんぴつ、英: Color pencil) は、顔料などの色素をと混ぜ込み鉛筆のようにした、鉛筆と同様の見た目・使い方の筆記用具画材の総称。筆記や描画などに用いられる。

歴史[編集]

発明[編集]

1796年、フランス人画家であるニコラス・ジャック・コンテ[注 1]が、黒鉛粘土を混ぜ込んだ鉛筆を発明した。この発明は鉛筆の黒鉛くずを再利用する方法の一つとして作られたものであったが、これに目を付けた複数の画家が黒鉛の代わりに染料を混ぜ込んだところ、鉛筆と同じ要領で描画できる色付き画材が出来上がった。しかし、このころの色鉛筆はの二種類のみであった[2][3]

発展[編集]

それ以降の画家に使用されることは少なかったが、1800年代の染料化学が発展したころに再注目を浴び、顔料の配合を重ねたことで文字通り多彩な色鉛筆が誕生した。これが現代色鉛筆の源流である。

特徴[編集]

色鉛筆の最大の特徴は、名前の通り色があることである。これによって、「鉛筆で絵を描きたい、けど色も付けたい」というニーズにこたえることが可能になったのだ。

また、実は色鉛筆は通常の鉛筆よりも柔らかい。これは、鉛筆芯を炉で焼いていないからである。店頭で「HB」などの硬度等級が書かれている色鉛筆を見かけないのもそのためだろう。

さらに、色鉛筆は通常のMONOなどの消しゴムで消すことはほぼ不可能である。鉛筆は紙の上に黒鉛粒子が乗っかっているだけに過ぎないのに対し、色鉛筆は蝋が入っているため紙に染み込んでいく。これを消すには、専用の消しゴムを使うしかない。製造工程は不明である。一説には魔法で作られているらしい。[Jokeこの一文には冗談が含まれています。真に受けるかどうかはあなた次第です。]

種類[編集]

色鉛筆 (油性)
前述したような一般的な色鉛筆である。圧倒的に知名度があり、初めから使用されてきた。諸君が小学生低学年時代に書いた鉛筆画はこれを使っているだろう。
水彩色鉛筆
界面活性剤を使用し、水に溶けやすくした色鉛筆。20世紀と比較的最近に誕生した。水で濡らして水彩画っぽく描いたり、消しゴムで消すことができる。
シャープペンシル
シャーペンの芯に合うように作られた色鉛筆。色鉛筆よりも折れやすいらしい。そのためか油性が多い。

これの他にも、ロケット色鉛筆や木軸なしのものもある[4]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. このニコラス・ジャック・コンテは、現代鉛筆の発明家である[1]。また、気球乗り、陸軍将校でもあった。

出典[編集]

関連項目[編集]