識名園
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識名園(しきなえん)とは、現在の沖縄県那覇市真地421-7に存在する琉球王国尚氏の最大の別荘のことである。俗にシチナウドゥンと呼ばれる。
概要[編集]
18世紀の終わり頃に造られたと見られており、主に琉球国王やその一族の保養、そして外国からの使者を接待するために使用された。造園形式は廻遊式庭園で、池の周りを歩きながら景色の変化を楽しむことができる。これは常夏の沖縄にあって四季の移り変わりを感じられるように、当時の江戸時代に各地の大名の間で流行していた造園形式を導入し、さらに池に浮かぶ島には中国封のあずまやの六角堂や中国風の大小のアーチ橋を配したり、池の周囲を琉球の石灰岩で囲むといった琉球独特の工夫もしている。
太平洋戦争の沖縄戦の際に当地は破壊されたが、昭和50年(1975年)から整備を開始し、およそ20年の歳月を費やして復元された。なお、昭和51年(1976年)1月30日に国の名勝に指定された。