調布市PA-46墜落事故
日付 | 2015年7月26日 |
時間 | 午前10時58分 |
場所 | 東京都調布市富士見町1丁目24 |
死者 | 4(操縦士1+乗客2+住民1) |
負傷者 | 5(乗客3+住民2) |
生存者 | 同乗者3名 |
損害 | 民家2軒(1軒全焼)と死傷者9名 |
原因 | (恐らく)故障によるエンジン停止など複数要因 |
結果 | 離陸から数十秒後に住宅地に墜落 |
犯人 | 犯人または容疑者 |
罪状 | 業務上過失致死傷罪 |
備考 | 被疑者死亡により立件見送り |
事故の概要 | |
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日付 | 2015年7月26日 |
概要 | 最大離陸重量の超過、及びパイロットエラーによる離陸直後の失速 |
現場 | 日本 東京都調布市富士見町1丁目 |
乗客数 | 4 |
乗員数 | 1 |
負傷者数 (死者除く) | 3 |
死者数 | 2 |
生存者数 | 3 |
機種 | PA-46-350P |
運用者 | 法人所有 |
機体記号 | JA4060 |
出発地 | 日本 調布飛行場 |
目的地 | 日本 大島空港[1] |
地上での死傷者 | |
地上での死者数 | 1 |
地上での負傷者数 | 2 |
調布市PA-46墜落事故(ちょうふしPA-46ついらくじこ)は、東京都調布市富士見町1丁目24の民家に小型飛行機が直撃した事故。
概要[編集]
2015年7月26日午前10時58分に調布飛行場を離陸した日本エアロテックが管理する小型飛行機「パイパー PA-46」が離陸直後に飛行場から500メートル離れた現場に墜落。小型飛行機は伊豆大島の大島空港に向かっており、操縦士1人を含む乗員5名が乗っていた。小型飛行機は午前10時45分に離陸して午後4時半に戻る予定だったが、13分遅れの離陸だった。
墜落した小型飛行機は1丁目24の民家に直撃して、操縦士Kと乗客の男性2人と民家にいて巻き込まれた女性1人が死亡。小型機に乗っていた男性3人と住民の女性2人の5人が怪我を負う事故となった。小型機が墜落した民家のほか周辺の住宅9棟が焼けている。
原因調査[編集]
運輸安全委員会は26日に調査官3人を派遣し、警視庁は特別捜査本部を設置して業務上過失致死傷容疑で捜査[2]。原因は最大離陸重量の超過とそれによる失速と見られている。
離陸後、民家の屋根に接触した後に別の民家の屋根にぶつかって3軒目の民家に突っ込んだとされ、目撃者は毎日新聞に「『パン』という大きな音がして、5〜6秒後に機体が傾いて墜落した」と話している[3]。
マスメディアの反応と対応[編集]
墜落と同時に報道各社とも緊急で取材を行った。
その際、該当機がパイパー社製の航空機なのにもかかわらず「セスナ機」と誤報が報じられ、情報が一時錯綜した。
また、報道ヘリで取材中に遺体が無修正で映ってしまうなどのトラブルも各社で相次いだ。
過去の墜落事故[編集]
市街地に墜落して住民を巻き込む事故は珍しい。1977年に米軍の偵察機が横浜市に墜落して民家2棟が全焼して幼児2人が死亡した事故などがある[4]。2001年5月19日に三重県桑名市上空でヘリコプターと小型飛行機が衝突して民家2棟が炎上したときは、6人の搭乗者が死亡するも住民は死亡していない。
今回の事故で墜落した小型機「パイパー PA-46」は、2004年10月に札幌市の丘珠空港に着陸するときに滑走路脇の草地に機首部分を接触させてプロペラが変形するなど機体の一部が壊れる事故を起こしている[5]。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 運輸安全委員会トップページ > 航空 > 調査中の案件 > 概要 - 国土交通省(2017年4月19日現在、事故調査中)