観音寺 (磐田市)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

観音寺(かんのんじ)とは、現在の静岡県磐田市福田688-1にある寺院である。遠州三十三観音霊場の21番札所に当たる。

概要[編集]

正観世音菩薩のご尊像は恵心僧都の御作として伝えられている。その縁由は、明応3年(1494年)に大洞院六派の一人大暉霊曜禅師が開創された円通院が動乱に遭い、観音さまを奉祀する一族と共に原野谷川を南下し、当地に御遷座され一堂宇を建立して円通院と称し、以来観音さまの慈悲の心は民衆の心を静め、信者の胸を絶えず流れて心の灯りとなり、福田地方の守り本尊として崇敬されたといわれている。その後、永禄2年(1559年)、松山鶴禅師が円通院観音寺と改め開山した。家内安全、生業繁栄、大漁満足、良縁成就、厄難消滅の霊験あらたかさは枚挙にいとまがなく、今日の文化発展の源泉をなしている。ご本尊聖観世音菩薩は秘仏で午の年に1週間、ご開帳される。

また、寺内にある手水鉢はかつて観音様に力持ちにして貰った力善右衛門がそのお礼として江戸から一人で担いできたという伝説がある。

アクセス[編集]