薬剤耐性菌

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薬剤耐性菌(やくざいたいせいきん)とは、遺伝子突然変異が起き、感染症治療に使用される抗生物質への耐性を獲得した細菌のことである。

概要[編集]

抗生物質の登場で感染症への感染が大幅に減ったが、細菌の中で突然変異が起き、抗生物質への耐性を獲得した細菌が増殖していくことにより抗生物質が効かなくなってしまう。病院で起きるほか、抗生物質を大量に投与した餌で養殖、あるいは飼育した魚介類や家畜を食用としたり、海洋や下水に流れ込むことによって自然界に薬剤耐性菌が放出される場合がある。

多剤耐性菌[編集]

複数の薬が効かない多剤耐性菌も報告されている。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌MRSA)やカルバペネム耐性腸内細菌科細菌CRE)などがある。

問題点[編集]

人間動物への不適切な抗生物質の使用で発生しやすくなるとされ、対策を放置した場合には2050年に世界で年間1000万人が耐性菌によって死亡するとの予測もあり、世界保健機関WHO)や日本を含む各国が協力して対策に乗り出している。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]