蒙毅
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蒙 毅(もう き、? - 紀元前210年[1])は、秦の政治家。父は蒙武。兄に蒙恬がいる。
生涯[編集]
秦の大臣として始皇帝に仕える[1]。兄の蒙恬が軍人として始皇帝から寵愛されたのに対し、蒙毅は政治家として上卿として内政を任され始皇帝から寵愛された[2]。宦官の趙高が大罪を犯した際、蒙毅はそれが死罪に相当すると判決を出したが、始皇帝は趙高がよく勤めていたことを理由に赦免した[1][2]。しかしこれを機に趙高に恨まれるようになる[2]。
紀元前210年、始皇帝が巡行中に重病に倒れると、蒙毅は始皇帝の勅命により咸陽に戻り、山川の神に祈らせようとした[2]。しかしその任務を終えて始皇帝の下に戻る前に始皇帝は崩御してしまった[2]。このため、趙高と李斯により謀略が仕組まれて扶蘇は自害させられ、蒙恬は逮捕拘束された[2]。趙高に擁立された胡亥は蒙毅を処分する気持ちは無くその処置を迷っていたが、趙高が強引に説き伏せたため蒙毅は胡亥の下に戻ってくる途中の代で逮捕された[2]。
胡亥が二世皇帝として即位すると、趙高は蒙恬・蒙毅兄弟を盛んに弾劾した[2]。子嬰がその処罰に懸命に反対したが二世皇帝は受け入れず、御史(官吏の不正を暴いて取り調べる官位)の曲宮を使者として代に送り、蒙毅に死を命じた[2]。蒙毅はかつて秦の穆公が無実の百里奚を殺した際に謚号を繆としたこと、白起を殺した昭王、伍奢を殺した平王、伍子胥を殺した夫差と言った4人の君主の過失をあげて胡亥の翻意を促そうとしたが、曲宮は蒙毅の言葉を聞かずにそのまま殺したという[2]。
蒙毅が登場する作品[編集]
- アニメ
- テレビドラマ
- 漫画
- 『キングダム』