萬坊
株式会社 萬坊(まんぼう)とは、佐賀県唐津市に所在するレストラン及び水産加工品を製造販売する企業である。「いかしゅうまい」発祥の企業であり、海中で飲食が可能な「海中レストラン」を営業していることで知られている。
概要[編集]
質の良いイカが水揚げされることで有名な呼子に所在しており、レストランにおいてはイカを余すことなく楽しめるイカのフルコース料理が人気があるほか、いかしゅうまいを始めとする各種水産加工品の製造もおこなっている。
2019年11月にはJR九州が買収を発表し、同年12月から子会社になっている[1]。
レストラン[編集]
イカがメインであるが、その他の海の幸を使ったメニューも多く存在する。イカがメインのコースには二種類あり、シンプルにイカを味わえる「いかコース」(3,300円)とほぼすべてにいかが使われている[注 1]「いか三昧コース」(4,400円)が用意されている。価格差は1,100円程度[注 2]なのでどうせならいか三昧コースで堪能したい所。 なお、刺身は活造りなので動いている。透き通った新鮮なイカの身はなかなかお目にかかることができない上、味も上々である。が、活造りを苦手とする人ややたらタブー視する海外の人もいるため、そういう人は避けたほうが良いだろう。
現在営業している海中レストランは1983年に開業し、2023年現在では海上浮体式レストランで水面下に座席を設けているレストランとしては日本唯一のものである。なお、かつては海岸通りにも通常のレストランが存在していたが、2019年3月31日をもって閉店している。
いかしゅうまい[編集]
1985年に余ってしまったイカを利用した料理として考案したものと言われている。真薯[注 3]を参考に焼売仕立てにしたものである。当初は同社が経営するレストランにのみ提供していたものの、1989年には工場を設立するなど全国的にヒットした。現在ではチルド品や冷凍食品のいかしゅうまいも販売されており、萬坊で購入することが可能である。
なお、全国的にヒットすると類似商品が全国で散発的に販売されることは多々あり、いかしゅうまいも例に漏れず被害に遭っている。そのため、いかしゅうまいの商標を申請するも認められず、さらには類似品を販売する業者から異議申し立てをされてしまうほどであった。最高裁まで争ったが結局商標登録は認められていない[2]。