能持院

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能持院(のうじいん)とは、栃木県芳賀郡茂木町塩田227に存在する寺院である。宗派曹洞宗山号は塩田山。

概要[編集]

鎌倉時代初期に桔梗城主・茂木知基が城の鬼門除けとして建立したと言われる寺院で、茂木氏の菩提所になった。後に時期不明だが荒廃し、室町時代後期の文明年間(1469年から1487年)に茂木知持によって再興され、模堂栄範を招聘して中興の開山とし、堂宇が再興されたといわれる。

江戸時代茂木藩主となった細川氏は、ここを歴代の菩提所と定め、手厚く庇護した。現在の銅板葺きの本堂は江戸時代後期に細川氏によって造営されたといわれているが、参道の中ほどにある総門は文明年間に寺院が再興された時のものと見られており、栃木県の有形文化財に指定されている。高さは2.9メートル、奥行き3メートルの単層四脚門で、屋根は茅葺きの切妻造である。

境内の広さはおよそ1万7000平方メートルであり、寺宝として模堂栄範木像、達磨大師木像、大般若経六百巻などがある。なお、細川氏の墓所は栃木県の史跡に指定されている。

アクセス[編集]