肺気腫
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肺気腫(はいきしゅ)とは、肺胞と呼吸細気管支が拡張して破壊される肺の疾患のことである。息を吸うことはできるが、吐くことが困難になることを言い、進行すると肺胞にブラと呼ばれる袋ができて心臓を圧迫し、呼吸困難となることが多い。
概要[編集]
症状[編集]
- 運動した場合に息苦しさ、息切れ、咳、痰などが出ることが主な症状である。進行すると安静にしていた場合ですら、息切れが生じることになる。
- 咳や痰は、肺気腫に感染症を伴った場合、心不全の合併症など、病状が急速に悪化した場合に多く見られる。
- 高齢者の場合は、血管疾患や鬱、認知症などを併発する例も見られる。
- 中年の男性、喫煙者に多く発症が見られる。
対応・治療[編集]
- 肺気腫は1度罹患すると、病気の進行を止めることが令和5年(2023年)の段階では不可能である。タバコを吸わないなどの予防が必要となる。
- 規則正しい生活を送ること。
- 体力を落としたり、風邪をひいたりしないこと。
- 初期段階では気管支拡張薬、去痰薬などを使用する。
- 気道や肺の感染症を起こして呼吸困難が強くなったりした場合には、抗菌薬の投与や酸素吸入などを行なう必要がある。
- 禁煙のほか、冷たい空気や埃などを避けるようにすること。
- インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンなどの予防接種は受けても良い[1]。
- 呼吸方法を練習し、呼吸筋を鍛えるリハビリテーションを行うことで症状を緩和させる効果がある。
- 酸素療法を行う場合は、酸素流量を医師の指示のもとに行ない、独断で変えないこと。
- 日頃から血液中の酸素の度合いを調べるパルスオキシメーターで呼吸状態を調べ、体調管理に役立てること。
肺気腫の場合の薬[2][編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
- 慢性閉塞性肺疾患 (COPD)
外部リンク[編集]