肥後狼犬

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肥後狼犬(ひごろうけん、ひごおおかみいぬ)は、熊本県原産の日本犬である。肥後狼(ひごおおかみ、ひごろう)、肥後犬(ひごいぬ、ひごけん)とも呼ばれている。狼犬の一種。

歴史[編集]

かつて、熊本の地犬ニホンオオカミを掛け合わせて作られた、と言われている。主にイノシシ猟に利用されていた。明治維新後は、姿をほとんど見かけなかったが、1948年に九州地方の山中で瀕死の雌犬が肥後狼犬保存会の創設者、小山克巳によって発見される。諸事情により天然記念物の指定を受けられていない。なお、肥後狼犬は現在、雑種化しながらも頭数を増やしている。

2005年現在、肥後狼犬保存会が肥後狼犬の保存を行っているが、会員の高齢化により、活動は活発とはいえない。なお、当然のことながら川上犬琉球犬のように県の天然記念物にも指定されていない。

特徴[編集]

  • 肥後狼犬は他のイヌと違い、ニホンオオカミに似た特徴を多々持っており、特にその毛質は、賛否両論あるものの、ニホンオオカミに近いといわれている。
  • 中型犬
  • 耳 ……立耳でやや前方を向いている。
  • 脚 ……前足の間隔は広く、踏ん張った感じがあり脚は長めで体系もすらっとしていて狼爪はない。
  • 尾 ……巻き尾、又は差し尾。
  • 体毛 ……かなり密集した黄灰色。
  • 体高 ……オス48~51cm、メス44~48cm
  • 性格 ……オオカミのように野性的で精悍な顔立ちであり、眼光は鋭いが、人なつっこく温厚でおとなしい。メスにはやんちゃなところがある。頭もよいほうである。ただ、しつけが悪いと夜中に遠吠えをすることもあるので注意が必要である。目つきが険しくなるのも飼育に問題がある場合があるので、気をつけて飼育したほうがよい。また、「やっちまえ!」「やっつけちまえ!」といったけしかけるような言葉は、実際に相手に飛びかかっていったり、噛みついたりする恐れがあるので、禁句として、決してかけてはならない。

肥後にいた日本狼[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]