羽黒山公園 (行方市)

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羽黒山公園(はぐろさんこうえん)は、茨城県行方市麻生にある公園である。元は麻生城跡であった。

概要[編集]

麻生町の市街の北西にある羽黒山と呼ばれる高台にある公園で、霞ヶ浦を一望することができる。

ここは元々、麻生城という城があった。鎌倉時代の初期に常陸国で所領を持った大掾氏の家臣・吉田忠幹(平四郎)がこの地を支配し、その子孫に当たる吉田家幹の時に麻生氏を称して築城したという。以後、この城は麻生氏が居城としたが、安土桃山時代天正12年(1584年)に同族の島崎氏に攻撃されて落城。そして島崎氏も豊臣政権に属した佐竹義宣にその7年後に攻められて落城して滅亡した。さらに関ヶ原の戦いから2年後、徳川家康の命令で義宣が出羽国秋田藩に減移封を命じられると、麻生城は廃城となった。江戸時代には麻生藩を支配した新庄氏の所領となったが、その陣屋は城跡から離れた南東にある麻生小学校の辺りに置かれたという。

現在は往時の空堀、土塁の一部が現存しており、落城した際の面影をわずかに伝えている。城跡の麓に麻生氏の菩提寺であった曹洞宗常安寺が存在する。

アクセス[編集]