縄生廃寺跡
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縄生廃寺跡(なおはいじあと)とは、三重県三重郡朝日町縄生に存在する廃寺跡である。
概要[編集]
朝日駅の北方、桑名市との境界にある丘陵地の東部にあった廃寺跡である。昭和61年(1986年)の発掘調査でその塔跡が発見され、出土した軒丸瓦から奈良時代寸前の7世紀末頃の創建と考えられている。
塔基壇の中央、地下1.5メートルのところに据えられた塔心礎の舎利穴の中からは舎利容器が出土した。舎利容器が発見された例はそれまでたった2例しかない非常に貴重な物だったことから、平成元年(1989年)6月に国の重要文化財として舎利具一括が指定を受けている。
また塔基壇の北西では、屋根瓦を葺いたままの状態で落下した倒壊した屋根が出土した。これは大阪市天王寺区の四天王寺講堂、奈良県桜井市の山田寺東回廊などでも発掘されており、古代の木造塔の建築方法について注目されている。
アクセス[編集]
- 朝日駅から徒歩で15分。