祝融夫人

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

祝融夫人(しゅくゆうふじん)は、中国小説である『三国志演義』に登場する架空の人物である。

劇中の活躍[編集]

『三国志演義』で登場する孟獲の妻である[1]。弟に帯来洞主がいる[1]。伝説の火の神である祝融氏の末裔とされ、刀を投げ飛ばす術の名手で男に引けをとらない武勇の持ち主として描かれる[1]

第90回で初登場するが、この時も5回も諸葛亮に捕縛されて対応に苦慮していた夫の孟獲を叱咤し、女性ながら総大将として南蛮軍5万人を率いて戦闘に参加する[1]。5本の刀を背負い、1丈8尺の投鑓を手にして軍相手に奮戦し、その姿を見て挑戦してきた張嶷馬忠をあっさりと返り討ちにして捕縛する[1]。このため諸葛亮は趙雲魏延を出して祝融夫人と戦わせるが、祝融夫人はこの2人が相手でも決して引けはとらなかった[1]。だが挑発に乗って深追いした際、伏兵となっていた馬岱に投げ縄で乗馬を倒されて生け捕られ、捕虜になっていた張嶷・馬忠らと身柄を交換される[1]

木鹿大王が敗死すると、帯来洞主が孟獲と姉の祝融夫人を生け捕りにして偽降するも、諸葛亮に見抜かれて武器を所持していた南蛮兵ごと全て捕縛されるが釈放される[1]。烏戈国(烏滸族)の兀突骨が諸葛亮の前に敗死すると、孟獲らと共に再び捕縛され、諸葛亮から手厚くもてなされた上でまた手向かいたければ手向かえばよい、と言われて孟獲と共に涙を流して諸葛亮に心服し、南蛮の地に留まる事になる[1]

脚注[編集]

  1. a b c d e f g h i 小出『三国志武将事典』P423

参考文献[編集]