琥珀

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琥珀(こはく、: amber)とは、植物の樹脂の樹液が地中に水没して地質時間の中で固まって化石になったもの。地質時代の木の樹脂の化石である。植物からできた宝石といわれている。色は茶色がかった黄色ないし黄金色に近い色、全体的には濃い黄橙色をしていて樹脂光沢があり、透明ないし不透明の塊で産する。濃淡のある黄金色。硬度は2-2.5。宝石の種類でもある。琥珀は、自然のものと、加熱の加工のものがある。200℃以上に加熱すると、油状の琥珀油に分解され、さらに加熱を続けると黒色の残留物である「琥珀ヤニ、琥珀ピッチ」という液体になる。表面にはひび割れがあったり風化したりするものもある。気泡が入っていると、琥珀は濁って不透明部分になるが、油の中で熱すると曇りは消え、透明部分になる。黄金糖とよく似ている。

琥珀は、宝飾品、装飾品として使われている。

産出地(産地)は、ロシア、バルト三国、ポーランド、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、イタリア、ミャンマー、イギリス、ドミニカ、中国、メキシコ。日本産:岩手県、千葉県、北海道。

琥珀は、加熱加工の処理により、本来の柔らかな性質にも改良できる。琥珀の小片を加圧して整形した製品があり、業界ではそれを「アンブロイド(ambroid)」と呼ぶ。

色名については「琥珀色」を参照

虫入り琥珀[編集]

樹脂がまだ粘性のあるときに。樹液によってきた昆虫や植物を取り込んで樹液に巻き込まれ、樹液の塊が地中深くに埋もれ、長い年月が経って硬くなり、化石になったもの。 琥珀の内部に入っている昆虫は、ハエ、ハチ、アリ、クモなど。アリが入っている琥珀は、別名「ナントメストヒンアリ(nantomest'hin'-ant)」とも呼ばれる。

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