アイスクリーム
アイスクリーム (あいすくりーむ)とは、牛乳、砂糖に空気を混合させるようにして攪拌しながら凍らせた食品である。
概要
夏に需要が高い食品である。栄養価が高く、口当たりも良いので病人食に良い。
種類
乳脂肪分の含有量から、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスに分かれる。
歴史
氷、砂糖が必要なために近代になって登場した食品である。安定した砂糖の供給は近世、製氷技術は19世紀に登場した技術である。1860年に徳川幕府がアメリカ合衆国に派遣した万延元年遣米使節にもアイスクリームが提供された。この時は塩化ナトリウムと氷の寒剤で作られたと言われている。
関連項目
アイスクリームは、牛乳に砂糖などを加えて空気を混ぜて凍らした食品である。アイスと略されることもある。
歴史
早くも紀元前15世紀頃には中国でシャーベットのようなものが成立し、16世紀頃には今のような形になった。1860年の万延元年遣米使節の晩餐会のデザートにアイスクリームが提供された。この時の製法は氷に塩化ナトリウムを混ぜた寒剤で作っていた。日本国内では、1869年6月に横浜の馬車道通りの「氷水屋」で「あいすくりん」という名称で販売されたのがはじめである[1]。値段は2分(現在の価値で約8000円)と大変高価な物であったため、初めは全く売れなかったという。工業的なアイスクリームの生産は、大正9年に始まった。
種類
アイスクリームに加えるフレーバーによって様々な種類や味が作り出せ、人それぞれの好みがある。バニラ、いちご、チョコレートなどが一般的だが、抹茶、あずきなどの和風フレーバー、果てはコーンポタージュやナポリタンなどの些かゲテモノ風のものもある。
ブランドはサーティワンアイスクリーム、ハーゲンダッツ、GODIVAなどがある一方、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで手軽に購入できるものもある。
「アイスクリーム」と呼べるのは、乳固形分が15.0%以上で乳脂肪分が8.0%以上のもののみであり、 乳固形分が10.0%以上で乳脂肪分が3.0%以上のものは「アイスミルク」、乳固形分が3.0%以上のものは「ラクトアイス」、乳固形分がそれ以下、または全く含まれない製品は「氷菓」と分類される。しかし、それらの総称として「アイスクリーム」という言葉が使われることが多い。アレルゲン対策で豆乳などの原材料を用いた製品も「アイスクリーム」の呼称されることがある。
脚注
- ↑ アイスクリームの日本昔話信州大学 細野明義 p33