片岡春吉
ナビゲーションに移動
検索に移動
片岡 春吉(かたおか はるきち、1872年〈明治5年〉2月4日 - 1923年〈大正12年〉2月10日)は、岐阜県養老郡多良村(後の上石津町、現在の大垣市)出身の実業家。片岡毛織創業者。毛織物産業が盛んな愛知県津島市周辺では「毛織物業界の父」と呼ばれる。出生名は三輪 春吉(みわ はるきち)。
経歴[編集]
1872年(明治5年)2月4日に岐阜県養老郡多良村の農家に生まれ、1892年(明治25年)に愛知県海部郡津島町の片岡孫三郎の養子となった。津島を含めた尾西地域は孫三郎は綿織物の産地として知られ、孫三郎は筬(おさ)作りを行っていた。春吉は孫三郎の一人娘志げと結婚すると、その絶倫ぶりを発揮して13人の子宝に恵まれている。子づくりだけでなく筬作りにも励んだのは言うまでもない。
1894年(明治27年)以後の日清戦争で毛織物に将来性を感じ、1898年(明治31年)には孫三郎とともに片岡毛織を設立。数々の失敗を重ねながら最終的には成功をおさめ、尾州地域全体が綿織物産地から毛織物産地に変わっていった。1924年(大正13年)2月10日に死去。52歳だった。1936年(昭和11年)には津島市の天王川公園に春吉の銅像が建立されている。
参考文献[編集]
- 片岡毛織創業九十年史編纂委員会『片岡毛織創業九十年史』片岡毛織株式会社、1988年
外部リンク[編集]
- 毛織物の父「片岡春吉」 片岡毛織株式会社