測候所
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測候所(そっこうじょ)は、地方気象台が管轄する小さな有人観測所のこと。
概要[編集]
現在は北海道帯広市(釧路地方気象台管轄)と鹿児島県奄美市(鹿児島地方気象台)の2か所に設置されている。
かつては全国各地に気象庁の下部組織の測候所が設置され、地方気象台が置かれなかった千葉市や山口市にも有人の測候所が存在した[注 1]が、1997年から2010年までに業務効率化を理由にその大部分が無人化されてしまった。
無人観測に移行したことで、気象庁の公式記録には一切残らなくなっており、きめ細やかな気象業務が行いにくくなった他、桜の開花などの観測も市役所や民間気象会社などで独自に桜の開花についての観測を継続している市もあるものの、途切れてしまった。
その他[編集]
- 戦前は気象観測は、概ね道府県の所管で県庁所在地にも道府県立の測候所があった。
- 有人観測を廃止する際、市議会にて測候所の無人化に反対する決議を全会一致で可決した市もあったが、気象庁は一切耳を貸さなかった。ただ、前述の過去の所管の経緯を知らずに反対決議を行った可能性も否めない。
関連項目[編集]
注[編集]
参考文献[編集]
- 八木晃「県庁所在地にある測候所」(「天気」41.5、1994年5月)