海野宿歴史民俗資料館
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海野宿歴史民俗資料館(うんのじゅくれきしみんぞくしりょうかん)とは、長野県東御市本海野1098に存在する資料館である。
概要[編集]
江戸時代前期の寛永2年(1625年)に北国街道の宿駅として開設されたのが海野宿である。北国街道は中山道と北陸道を結ぶ重要な街道で、佐渡金山から採掘された金の輸送、北陸諸藩の大名らが参勤交代の際に使用した街道で、江戸との交通も頻繁に行われ、特に信濃善光寺への参詣者が使用するのがこの街道だった。
ところが明治時代になると宿場としての機能は失われ、本海野の住人らは宿場時代の部屋などを利用して養蚕業、蚕種業などを開始。これが大当たりし、特に蚕種のほうは関東地方は勿論、外国でもその品質を評価されるほどで、一躍ここは宿場町から養蚕の町へと生まれ変わった。養蚕業最盛期の明治・大正時代に建てられた蚕室造りの建物、並びに江戸時代の旅籠屋造りや茅葺屋根の建物が調和して現在まで残ることになる。
昭和61年(1986年)、歴史的な家並であると評価されて日本の道100選の1つに選ばれる。昭和62年(1987年)4月、重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けた。資料館にはこの海野の歴史についての資料が展示されている。