海賊版サイト
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海賊版サイト(かいぞくばん - )とは、漫画や書籍、映画といったコンテンツを著作権者の了解を得ないまま無料で閲覧できるようにしたインターネット上のサイトである。若い世代を中心に利用が進み、被害が深刻になっている。日本政府は平成30年(2018年)4月にこうしたサイトに接続できないようにする環境整備が必要だと指摘し、漫画村などのサイトを名指しし、現行法で可能な緊急対策として通信事業者に遮断に踏み切るよう促したが、実施が表面化したのはNTTコミュニケーションズなど一部に留まっている。
日本政府は漫画村など3サイトに利用者がアクセスできないように通信事業者に自主的な接続遮断(ブロッキング)を促す「緊急避難措置」をしており、被害を阻止したい出版業界などからこの措置は歓迎されている。だが、日本国憲法が保障する「通信の秘密」を侵す懸念に加え「表現の自由」などの制約に繋がるのではないかとこの措置を危ぶむ意見も存在する。そのため、海賊版サイトの閲覧を強制的に止める接続遮断の法制化に関しては通信の秘密の問題や侵害などから慎重論が強く出て断念することを余儀なくされた。